腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
2020年3月5日更新

この1年程度の状況、デイトナ116523グレー文字盤

そういった意味では、116523グレー文字盤という存在は、2016年と現在とではそのイメージが変化しているといえます。

2016年時点では、116520と同価格帯、なおかつ116523の人気文字盤色といった印象がありました。

それが今では、116520より安い水準かつ、116523の文字盤色としても特に高いと感じるわけではありません。

1年という期間で値上がり傾向となっているものの、デイトナ基準では大きな値上がりともいえない116523グレー文字盤は、今、目立ちづらい状況となっているのだと思います。

ただ、筆者としては116523グレー文字盤は魅力的だと思っています。

グレー文字盤という要素は、コンビ以上に設定されているという点だけでなく、5桁世代のサブマリーナやGMTマスター2だとダイヤ文字盤専用カラーといった側面があるため、ロレックスでは「高級」という扱いだといえます。

そういった色合いが、16523よりも、116523のどこか近代的な雰囲気にマッチしていると感じ、魅力を感じるのです。

また、デイトナの法則として、コンビモデルについては、エルプリ世代よりも、2000年デビュー世代のほうが高いという点があります。

例えば、16520116520では、16520のほうがずいぶん高く、その価格差は50万円程度といったところ。しかし、コンビの場合、16523より116523のほうが高く、現在でも16万円ほどの差があります。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -