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130万円台にまで下落、GMTマスター2 116710BLNR

116710BLNRは、2019年上半期に大幅な値上がりとなり、2019年5月には約173万円という水準に到達していました。

しかし、7月には約157万円まで値下がり。5月水準がピークだったといえるのです。

そんな116710BLNRは、7月以降も値下がりが続き、8月には約149万円まで下落。ただ、11月頃になると値下がりが目立たなくなり、その際「下落に歯止めがかかった」という状況となったのです。

11月の水準は約147万円でしたが、2020年1月になると約157万円に上昇。その際、2019年7月水準程度にまで回復していたのです。

そのため、そこから回復傾向になるのかと思いきや、なんと2020年4月の今再び下落。現在水準は約139万円ですが、これは2019年夏の値下がり後としては、最安値といえる水準です。

116710BLNRは、2019年7月に大幅な値下がりとなったものの、それ以降はそれほど目立った値下がりとはなっていませんでした。

しかしながら、今の値動きは17万円程度の下落となっているため、2019年7月時点の値下がり額を超えており、ここ数年の下落幅としては、最も大きな影響となっているといえます。

このような値動きとなっている原因ですが、新型コロナ以外に考えられないでしょう。

よって、中古腕時計市場でも、新型コロナウィルスの影響による下落傾向が可視化できたといえ、今後どのようになるのか興味深いと感じます。ただ、その一方で、現在水準に近い価格帯では、かなり早い段階で売り切れとなっているため、このような水準での需要はなかなかあるともいえます。

ちなみに、116710BLNRの現在水準、約139万円はいつの時期と同じかというと、2019年1月後半の約137万円に近いでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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