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2016年7月6日更新

プラチナ専用文字盤、デイデイト アイスブルー118206

というのも、当時雑誌で特に大きく取り上げられたわけでもない「アイスブルー文字盤」の存在は中学生にまで知れ渡っていたほど市民権を得ていたからです。

特に時計に詳しい中学生でなくても、デイトナ」「エクスプローラ」とともに「アイスブルー文字盤」は認知された存在

しかもなぜか多くの人が、アイスブルーはプラチナ専用と知っていた模様。

確かに他のデイデイトが200万円以下で売られているのに、アイスブルーだけずば抜けて高ければ「なんで?」と思うはず。

そして雑誌に小さく書かれた「Pt」の文字から「なるほど、プラチナ限定なんだ」と多くの人が勝手に予想することが出来たのだと思います。

ちなみに確認できた範囲だと、2010年1月が最安で約199万円という相場。

多くの時計が安値だった2009年6月でも約255万円という価格で取引されています。

同じデイデイト内のモデルでも、デイトナとかエクスプローラでも結構値段の乱高下があったりするロレックスですが、アイスブルー文字盤はそれと比較するとそこそこ安定した相場を保ってるとも解釈できます。

ここ何年かの値動きは、パテックフィリップノーチラスパワーリザーブ3710/1A)と似ており、ノーチラス3710/1A)もアイスブルー文字盤も安い時が約190万円で高い時が約300万円といった感じ。

ただ、このアイスブルー文字盤が現行だった当時の実売価格は約240万円

それに対してノーチラス3710/1A)は約80万円です。

当時、ノーチラス3710/1A)を新品85万円で買った私ですが、当然240万円もするアイスブルー文字盤は憧れの対象でした。

しかし、今ではノーチラスもアイスブルー文字盤も同価格。

むしろアイスブルー文字盤のほうが若干安いほど。

でもって、プラチナという希少金属でできているアイスブルー文字盤とステンレス製のノーチラスを比較すると、当然アイスブルー文字盤のほうがお買い得に思えます。

アイスブルー文字盤には他の6桁デイデイト同様、プレジデントブレスとこのオイスターブレスが存在します。

筆者個人的にはアイスブルー文字盤の“若々しい”雰囲気にはオイスターブレスが合う気がします。しかも、アイスブルー文字盤もオイスターブレスも6桁リファレンスのデイデイトから採用されたモノ。

金相場がプラチナ相場を超えている昨今、プラチナモデルのほうが高いっていうのは、正規料金で飛行機に乗ってしまったような感覚ですが、腕時計の常識においてプラチナモデルは依然としてホワイトゴールドよりも特別なモデルであることは変わりありません。

金モデルはうまくいけば50万円以下でも手に入りますが、ブレスレットまでプラチナのモデルはそうはいきません。

もしも今、三雲ブランドのステンレスクロノグラフを買うってのを検討中な方がいれば、プラチナモデルのPt950という表記はとても良い所有満足感を与えてくれると思うので、検討してみてはいかがですか。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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