2000年前後における1016の印象は、まさに「憧れの高価なモデル」といったところ。現在の腕時計に例えるならば、ノーチラスなどが近いキャラクターだといえるかと思います。
そういったモデルに例えたならば、2016年水準とほぼ同等となっていることがいかにインパクトがあるか分かるわけです。
実際、他の人気モデルの場合、下落トレンドとなっている今、2016年水準並に下落したモデルはあまりありません。
それに対して、1016は14万円程度の下落幅でも2016年水準と同等となってしまうわけですから、いかに近年値動きしない傾向となってるかが分かります。
1016の魅力は今の時代でも決して失われていないと感じますし、むしろ2000年頃よりもヴィンテージ加減は増しているわけで、より一層魅力的に見えます。
では、なぜ1016は評価されない傾向があるのかというと、やはり相場の見極めがしづらいからだといえます。
1016に限らず、4桁世代には「日本ロレックスの明細書」が重要だったり、個体によって条件がかなり異なる、といったようになにかと難易度の高い見極め力が要求されます。
そういったことから、購入する側も売る側も取扱いが難しく、評価されづらい傾向となっているのでしょう。
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