そんなエクスプローラ14270の当時の定価は34万8000円(税別)。
にも関わらず、1999年頃の新品価格は70万円というのもザラ。
定価を大幅に上回る“プレミア価格”ということを多くの人に知らしめたのもこのエクスプローラがきっかけでしょう。
しかし、1本のドラマがきっかけでここまでの現象を作れるとは、なんともすごいこと。
ラブジェネレーションがデイトナ116520ならば、16520と表現できるのがロングバケーション。
このロンバケを手がけた亀山千広氏は、現在フジテレビの社長を務めているのですが、
先日の株主総会で、
「まずはドラマで話題を呼び、バラエティで視聴習慣を根付かせ、最後は報道番組で信頼を得る。」
と発言したことがヤフーニュースに載っていました。
(ちなみに、亀山千広氏といえば斉藤さんちのお客様という番組の企画も。)
ドラマで話題を呼ぶ、というのがどれだけすごい影響をもたらすか、それがラブジェネレーションからわかります。
近年、ヒットするドラマが少ないと言われている中で、社会現象となるようなドラマが登場し、その主人公が今において低評価のロレックスをつけていたならば、どうなるものか見てみたいです。
なお、エクスプローラ14270の現在の相場は約38万円と、すべてのスポロレの中で最低相場。
かつてプレミア価格としてデイトナの次に高かったエクスプローラ。
それが現在スポロレの中で最も安いのです。
なお、エクスプローラ
と2つのリファレンスに着目しなければなりません。
2001年にテンプを2つのブリッジで支えるムーブメントキャリバー3175になった際、14270は114270となりました。(その他の大きな変更点としてブレスレットの付け根の形状変更があります)
そんなエクスプローラですが、ラブジェネレーションの時に現行モデルでプレミア価格とされた14270のほうが若干安いのです。
特に14270はかつてA番とかP番が希少とされて相場より高かっただけに、今一番安いというのはお買い得。
そして、このエクスプローラで最もすごい点が1つ。
それは14270(114270も)の売買件数がものすごく多いという点です。
現在の相場が示す通り、約16万円という値上がりは他のロレックスと比べると“すごい値上がり”とは言えません。
もっともロレックスをつけて16万円も儲かるのであれば、それはとっても幸せなことに違いはありません。
しかし、もっとすごいことが出来たかもしれなかったのです。
それは複数買い。
つまり、エクスプローラの場合、売買個数が非常に多いため、複数買っても処分が容易です。
通常、1本の時計を買って→つけて→高く売る、ということを楽しむ腕時計投資ですが、エクスプローラに限っては同じモデルを10個とか20個とか買って、利益をボーンと出すというある意味レバレッジのような投資が出来たかもしれないのです。
単体で見ると、他のロレックスに値上がり額が負けているエクスプローラ。
しかし、数十個同じ時計を買ってボーンと売るということが可能だったかもしれない、というのはエクスプローラの他には無いでしょう。
(ただし、数十個同じ時計を買って売るってのは楽しみにはかけるでしょうが)
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