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250万円台に回復したが、クロノメトロゴンドーロ5098P-001

なおこの5098P、2019年11月の段階で、ボトム価格が280万円程度にまで回復したのですが、その際は相場をお伝えしづらい状態だったため、記事化は見送っていました。

また、その後も数ヶ月に渡って280万円前後といった水準だったわけですが、その水準をもってしても、2019年4月より前の水準よりも値下がり傾向であります。

なおこの時計、2018年12月までは約290万円台という水準に長らくいたのですが、それをもってしても、この時計の要素からは「安い」といえる評価でした。

しかし、2019年からはそれよりもさらに値下がり。回復した今をもってしても、その水準は「プラチナパテックとしては異例なほど安い」といったところです。

なお、2011年といった腕時計が全体的に安い時代の中古水準でも5098P約269万円。現在の約258万円という水準は、2011年以下であるのです。

5098Pがこのような評価となっているのは、見た目的なトレンドだと推測できますが、この時計が登場した2007年頃、この見た目はまさに時代を代表する人気要素といったところでした。

しかし、今となっては、トノーという要素は、当時ほどの注目度ではありません。

その結果5098Pは、様々な特別要素があるにも関わらず、プラチナパテックとして異例なほど安い評価となっているのでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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