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歴史的な出来事、ノーチラス5711/1A-011

近頃、ロレックスやパネライ、ヴァシュロンコンスタンタンなどで「青文字盤」の人気が高い様子が見受けられますが、そのトレンドの発生源こそノーチラス5711/1Aだといえるでしょう。

これまで、腕時計の人気文字盤色は黒文字盤が圧倒的だったわけで、それ以外のオーソドックスな選択肢として白文字盤があるといった感覚でした。

例えばロレックスの場合、2000年代の新品実勢価格は黒文字盤が高いという様子で、特にデイトナなどはそういった傾向が顕著でした。ただ、2016年に116500LN登場した時からは、白文字盤のほうが人気という様子になり、十数年ぶりのトレンド変化が起きたといえます。

それに対して青文字盤は、以前から「よく存在する文字盤色」ではありましたが、黒や白ほどの人気キャラクターではありませんでした。

それが今、ロレックスでは「白、黒、青」といったバリエーションで「青」が最も人気ということがスカイドゥエラーなどで見られるわけですから、かつての常識からすると驚くことが起きているわけです。

そして、そのようなトレンドこそ、2017年から目立って上昇かつ人気となった5711/1A青文字盤が作ったともいえるわけで、最も強い青文字盤こそノーチラスであるといえます。

そうなると、同じ5711/1Aの白文字盤が青文字盤よりも高くなるというのは並大抵のことでないわけで、現在の価格序列は歴史的な出来事だといえると思うのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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