2019年といえば上半期に上昇が目立っていた反面、夏頃に下落トレンドが発生しましたが、116506Aというモデルに関しては、下落トレンド時にも上昇するという様子となっていました。
けれども、2020年になると新型コロナによって再び下落トレンドが発生。116506Aといえども、その影響はかわすことができず、5月に約68万円の値下がりとなってしまっていたのです。
さて、それから1ヶ月が経過。6月といえば、4月に下落したモデルの多くが回復傾向となっていますが、この116506Aはどうなっているのでしょう。
その答えは、やはり「回復」であるのですが、現在水準は約939万円という様子です。
これは、5月水準に対してちょうど40万円の回復という様子なのですが、ピーク時水準にまでは回復していないといえます。
多くの人気モデルの場合、そのピーク水準は2019年6月や7月ということが多いですが、このデイトナ116506Aのピーク水準は2020年1月の968万円。現在水準はこれと比べると29万円ほど安い状態です。
とはいうものの、116506Aには「さすが」と感じられる事象もあります。それは何かというと、記事準備中に対象としていた個体が売れてしまうということなのですが、900万円台といった高価格帯のモデルが、記事準備中という短い期間で売れてしまうというのは「なかなかすごい」と思うわけです。
10年ぐらい前まで、多くの人が憧れたり、価格変動がそれなりにあるという価格帯の上限はせいぜい100万円台までという感覚がありましたが、この116506Aはその基準を一気に押し上げたといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年5月 の安値 |
2020年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトナ 116506A |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥8,998,000 | ¥9,398,000 | 400,000 | 104.45% |
5月水準では、値下がりした結果、116506Aは800万円台という水準となっていましたから、900万円台という様子をお伝えするのは、2020年1月に次いで2回目です。
ちなみにこの116506A、2015年10月の新品実勢価格(安い順の3社平均値)は728万円でしたが、その際何も特別な買い方をせず、新品をポーンと買っていれば200万円ほどの値上がり体験になったことになります。
5月の下落の際は、それまで「ずっと値上がり」といった様子を見せていた116506Aが値下がりとなっていたわけですから、それなりのインパクトがありましたが、結果的に1ヶ月で回復傾向となっているわけです。
1ヶ月で回復というスピード感もまた、116506Aらしい凄さを見せつけられたような気がします。