このN950は、当時上級モデルだったパシャ38mmのさらに上級な存在として2002年にデビューしました。
通常のSSモデルが白文字盤のところ、N950は黒文字盤。そして、高級要素としてプラチナベゼルが与えられているのです。
これは、当時大ヒットとなっていたヨットマスターロレジウムに影響されたといえますが、「超高級モデルのカジュアル版」の演出としてプラチナベゼルというアイテムはうってつけだったのです。
ですからこのN950には、通常K18モデルでしか採用されない“アプライドインデックス”が採用。
パシャ38mmにはSSxYGコンビモデルもありますが、そちらではインデックスがプリントとなるところ、N950ではアプライドなのです。
そういった高級感や特別感と、黒文字盤人気という2002年当時のトレンド、及びその男性らしい見た目から、このN950はデビュー当初かなり話題性のあるモデルとして人気があったといえます。
実際、2010年頃における中古水準は相対的に高いといった印象。2010年12月水準は約36万円だったのですが、これは、SSブレスレットのクロノグラフと同じぐらいといったところでした。
パシャ38mmの価格序列は基本的に、「3針<グリッド<GMT<クロノグラフ」となるため、N950のGMTがクロノグラフと同水準というのはしっくり価格帯だったといえます。
ちなみに、2010年当時の約36万円という価格帯は、サブマリーナ16613などと同様でした。
しかし現在、このN950のGMTは約28万円(ABランク以上)という中古水準。前回お伝えした2017年5月当時でも「以前の印象よりも安くなった」という感想でしたが、それから3年後の今でもほとんど変わっていない状況です。
なお、クロノグラフのW31030H3は一時20万円台中盤にまで下落したものの、現在では30万円程度に回復している様子があります。
ですから、このN950のGMTモデルは、他のパシャ38mmと比べても、あまり値動きしてないという印象になるのです。
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