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この10ヶ月で148万円ほどの下落、ノーチラス5980/1A-019

先日お伝えしたしたように、現在5980/1Aは青文字盤も黒文字盤も値下がり状態であるため、こういった値動きとなっているのは白文字盤だけではありません。

また、値下がりといっても、その水準は依然として1000万円以上をキープ。5980/1A-0191000万円以下だった時期は2019年1月ですが、その時期のボトム価格は898万円。ですから、現在水準は値下がりでも2019年1月と比べると152万円ほど高い状況なのです。

2019年上半期に大幅上昇、同年夏頃から今にかけて値下がり状態。しかし、それでも2018年の年末や2019年の年始と比べると随分高いという状況であるわけですが、このような動きはこの5980/1A-019に限らず、5711/1Aなど他の現行世代ノーチラスでも同様です。

現行世代ノーチラスは、2019年夏以前までは「派手な値上がり」といった印象があった反面、それ以降は「高いのか安いのか」が分かりづらい状況となっているといえます。

なお、今月パテックフィリップの定価が改定されましたが、それによる影響は現在の5980/1A-019相場には無い様子です。

今回の定価改定では、すでに生産終了となっている5980/1Aについて、直接の影響はありません。

しかしながら、他の定価上昇モデルからの波及効果がある場合もあるかもしれないため、将来的に今の水準が「安かった」となる可能性は無いというわけではないのが面白いところだといえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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