2020年夏頃から、約1年ぶりに「下落トレンドを脱した」といえる状況になりつつありますが、なぜかというと、夏頃から「2019年上半期以上」となっているモデルが増えているからです。
そして9月頃からは、K18モデルが目立って上昇する様子が見られるようになったのですが、今では「金の含有量が多いモデル」の多くが目立って値上がりしている状態だといえます。
これまでの事例では、上昇トレンド時において、最も目立って値動きする存在は「SS」だったわけですが、現在においては「K18」が最も派手な上昇をしている状況になっているわけです。
SS人気という現象は、20年程前から長らく続いていたため、現在のようにK18がSSを凌ぐ勢いを見せているという現象は、「トレンドの変化」なのかとも感じるわけですが、本当にそうなのか否かはもう少し時間が経ってみないと分からないでしょう。
とはいうものの、現時点において「K18がSSを凌ぐ値動き」となっているわけで、少なくとも、とても珍しいことが起きているというのは確かです。
そのような動きとなっているK18ですが、YGやWG、RGを問わず全体的に動いている印象。特にWGについては、ここ最近「K18の中で不人気」という印象もあったため、以前のような優秀さを取り戻しているようにも感じられます。
そして現在、そういったWGの中でも、特に輝かしさを取り戻している存在があるわけですが、それこそがサブマリーナの116619LBです。
この116619LB、2008年のデビュー時は「サブマリーナ初のWGモデル」ということに加え、6桁世代としていち早く登場した存在でもあります。
2010年代中盤頃までは、新品相場でも中古相場でも「YGよりも高い」といった存在だったため、サブマリーナのフラッグシップモデルという印象がありました。
しかしながら、2017年には中古相場がYGよりも安い状況へと変化。その後は、YGよりも高くなるというポジションに戻ることはあったものの、以前のように「YGよりも目立って高い」という状況ではなくなっていたと思います。
ちなみに、今年の9月には新型サブマリーナ登場の影響によって、116619LBは『300万円台⇒400万円台』という相場変化となっていましたが、400万円台という水準は116618LBも同様。つまり、WGだけではなかったのです。
さて、そのような出来事から2ヶ月が経過したわけですが、116619LBは相変わらず派手に動いている様子があるのです。
この2ヶ月という短い期間の間に、116619LBは『約406万円⇒450万円』という変化となっています。
そして、その変動額はなんと43万円程に達するわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年9月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
サブマリーナ 116619LB |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥4,067,800 | ¥4,500,000 | 432,200 | 110.62% |
116619LBは「2ヶ月で約43万円の上昇」。かなりインパクトがある状況なのですが、実はそれ以上に「凄い」と感じられるのがYGとの“差”です。
現在、WGの116619LBのボトム価格が450万円であるのは先に述べたとおりですが、ではYGの116618LBはどうかというと、なんと約407万円というボトム価格。
ですから、現在、サブマリーナにおいてWGがYGよりも目立って高いという状況が起こっているのです。
116618LBと116619LBの相場差は、現在約43万円といったところですが、このような“差”となるのは久々だといえます。