ここ5年ぐらいの間、プラチナ腕時計の最安値といえる存在がこのブルガリブルガリBB33PLです。
近頃といえば、K18の腕時計が目立って上昇する一方、プラチナモデルは値動きしなかったり、逆に値下がりするといった様子があります。
ではこのBB33PLはどうかというと、1年前と比べて若干の値下がり。あまり変動額は変わっていないともいえるでしょう。
とはいっても、このBB33PL、2015年から相場が全く変わっていませんでした。
最初に記事で紹介したのは2015年9月のことですが、その際は約39万円という水準。そして、2017年5月、2019年11月においても約39万円という水準だったわけです。
そして、今回の37万円という水準は、2015年、2017年、2019年とは異なるわけで、値下がり額は若干であるものの、5年ぶりの変化といえる側面があります。
また、BB33PLには3つの年式があるのですが、この個体は最終型です。
あまり年式による差はないものの、最終型が37万円というのはこれまでの印象からすると「安い」と思ってしまいます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33PL |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥395,700 | ¥370,000 | -25,700 | 93.51% |
BB33PLは、2008年の段階では60万円台という中古水準だったのですが、2015年頃には30万円台という中古水準になっていました。
まだ2008年の様子が記憶に新しかった2015年の段階では、プラチナのブルガリブルガリが30万円台ということに衝撃を受けましたが、それから5年経った今でも「30万円台」に位置し続けているわけです。
そういった意味では、いつでも30万円台で購入可能と思われるかもしれませんが、このBB33PLの登場頻度はそこまで高くありません。
ですから、相場的にはいつでも30万円台いう印象である一方、個体数が少ないため、入手難易度は低いわけではないというのがこのBB33PLの中古市場での特徴だといえます。
なお、このBB33PLですが、ジェラルドジェンタ氏がデザインした原形に近い時代の最高級モデルであるため、当時のブルガリの文脈を知る方にとってはたまらない1本だといえるでしょう。
実際筆者も、1998年頃、このBB33PLを「雲の上」のように感じた一人なのですが、今では30万円台という価格で購入できることに、まだ「驚く」という感覚があります。