ヨットマスターコンビモデルのK18素材は、従来YGが採用されていましたが、2016年にデビューした6桁世代からはRGに変更となりました。
6桁世代といえば、2005年から順次デビューしていき、2010年代前半にはデイトナ以外、ほぼ全て出揃ったという印象があります。
しかしながら、このヨットマスター116621のデビューは2016年。6桁世代への移行がかなり遅い部類であるわけです。
なお、この116621デビューまでコンビモデルとして存在していたのは16623ですが、これは5桁リファレンスだったのです。
とはいっても、16623はデビューしたのが2003年であるため、実はそれなりに新しいモデル。もしかしたら、5桁のリファレンスとしては、最後に出たモデルといえるかもしれません。
そんな116621ですが、デビュー2年後の2018年には生産終了となっています。
なぜ、そんなに早くモデルチェンジされたかというと新型ムーブメントの登場がその理由だといえますが、結果的にこの116621は異例の速さで生産終了となったモデルだといえます。
早期の生産終了とはいえ、その後継モデルの見た目はほぼ変わっていないため、びっくりするぐらいの上昇という傾向はありませんでした。
2018年2月時点の中古相場は約130万円、2019年7月時点では約141万円といったところ。この期間が、これまで最も動いたといえるわけですが、それでも1年半で10万円といった変動だったわけです。
そんな116621ですが、今年4月の緊急事態宣言時には、その水準が約126万円にまで下落。2018年2月水準以下となってしまったのです。
では、今の状況はどうなっているかというと、140万円というボトム価格。116621は2019年7月並に回復しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 116621 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,265,000 | ¥1,400,000 | 135,000 | 110.67% |
2020年夏頃から、多くのモデルが回復したことによって2019年上半期並の水準に戻るといった傾向がありますが、この116621に関しても同じような値動きとなっている状況だといえます。
なお、この116621の後継モデルである126621の新品実勢価格は現在170万円台といったところ。デビュー後3年で生産終了となった116621の中古水準よりも30万円以上高い価格帯となっているわけですから、「短い生産期間」ということは「レア」として評価されてない模様です。