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現在相場考察

2019年7月並に回復、ヨットマスター 116621

2020年12月17日更新
ロレックスのヨットマスター116621について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2020年12月の安値を比較し現在相場を考察。この8ヶ月での変動は13万5000円の値上がりだった。

ヨットマスター 116621についての考察(2020年12月)

ヨットマスターコンビモデルのK18素材は、従来YGが採用されていましたが、2016年にデビューした6桁世代からはRGに変更となりました。

6桁世代といえば、2005年から順次デビューしていき、2010年代前半にはデイトナ以外、ほぼ全て出揃ったという印象があります。

しかしながら、このヨットマスター116621のデビューは2016年。6桁世代への移行がかなり遅い部類であるわけです。

なお、この116621デビューまでコンビモデルとして存在していたのは16623ですが、これは5桁リファレンスだったのです。

とはいっても、16623はデビューしたのが2003年であるため、実はそれなりに新しいモデル。もしかしたら、5桁のリファレンスとしては、最後に出たモデルといえるかもしれません。

そんな116621ですが、デビュー2年後の2018年には生産終了となっています。

なぜ、そんなに早くモデルチェンジされたかというと新型ムーブメントの登場がその理由だといえますが、結果的にこの116621異例の速さで生産終了となったモデルだといえます。

早期の生産終了とはいえ、その後継モデルの見た目はほぼ変わっていないため、びっくりするぐらいの上昇という傾向はありませんでした。

2018年2月時点の中古相場は約130万円、2019年7月時点では約141万円といったところ。この期間が、これまで最も動いたといえるわけですが、それでも1年半で10万円といった変動だったわけです。

そんな116621ですが、今年4月の緊急事態宣言時には、その水準が約126万円にまで下落。2018年2月水準以下となってしまったのです。

では、今の状況はどうなっているかというと、140万円というボトム価格。1166212019年7月並に回復しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2020年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
116621
中古 0年
8ヶ月
¥1,265,000 ¥1,400,000 135,000 110.67%

2020年夏頃から、多くのモデルが回復したことによって2019年上半期並の水準に戻るといった傾向がありますが、この116621に関しても同じような値動きとなっている状況だといえます。

なお、この116621の後継モデルである126621の新品実勢価格は現在170万円台といったところ。デビュー後3年で生産終了となった116621の中古水準よりも30万円以上高い価格帯となっているわけですから、「短い生産期間」ということは「レア」として評価されてない模様です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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