ピアジェの自社製ムーブメントは多岐にわたるわけですが、その中にはクォーツが含まれるため、それに該当するモデルの評価が高くないということは仕方がない部分があるといえるかもしれません。
しかし、このアップストリームに搭載されているのは、自動巻ムーブメント。つまり、普通であれば、“人気があるはずの存在”なのですが、今でも30万円台で購入可能であるわけです。
ここ数年、高級腕時計の相場は上昇しているといった印象があり、「買えない」と言っている方がいらっしゃいますが、そういった方にこそ、このアップストリームは最適な選択だと思います。
とはいうものの、本当にそのような感覚でこのアップストリームを買う人がいたならば、2017年と同じ水準ということは考えにくいわけで、依然として需要が低いといった傾向があるのでしょう。
このアップストリームという存在は、本来雲上スポーツに匹敵する立ち位置であるわけですが、今の水準では、自社製ムーブメントの自動巻モデルとして最安値といったぐらいの価格帯となっているわけです。
ムーブメントといった側面から、腕時計を評価するという文脈でも、不思議とピアジェが取り上げられることは少なく、このアップストリームに搭載されている504Pというムーブメントは誰も知らないといっても過言ではありません。
結局のところ、いつの時代でも「いい時計なのに安い」といった存在はあるわけですが、そういったものが必ずしも評価されるというわけではないようです。
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