冒頭でもお伝えしたように、116500LN黒文字盤は、今年1月時点まで「2019年上半期以下」だったわけですが、1月以降は「2019年上半期超え」、つまり過去最高値更新といった様子が続いているといえます。
3月時点で300万円以上となった際は、黒文字盤としては初の300万円台ということに驚いたわけですが、それから5ヶ月で340万円台に達しているのです。
なお、この116500LNが登場したのは2016年3月でありますが、同年10月における黒文字盤の新品実勢価格は約184万円でした(安い順の3社平均値)。
もちろん、2016年の約184万円という新品実勢価格は、定価よりも高い「プレミア価格」。それまで、現行デイトナのSSモデルの相場は、高くても150万円台ぐらいといった感覚だったため、2016年時点の180万円台という水準には「割高感」が強かったといえます。
しかし、今では116500LN黒文字盤は、中古で340万円台という水準になっているわけですから、かつての180万円台という価格が「安かった」と感じることでしょう。
ですから、価格に対する感覚は、絶対的なものではなく相対的であるということが、この116500LN黒文字盤の事例から学ぶことができるかと思います。
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