腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

結構な値下がり、パテックワールドタイム5110R

そんな5110には4種類のケース素材があり、

  • 5110J(イエローゴールド)
  • 5110R(ローズゴールド)
  • 5110G(ホワイトゴールド)
  • 5110p(プラチナ)
  • 1949年に最高額で落札されたモノと同じくプラチナ製も用意されています。

    プラチナのみ中央青文字盤を搭載、それ以外は白文字盤というワールドタイム

    イエローゴールドとローズゴールドには同じ白文字盤が採用されているため、この2つは非常に間違いやすいので要注意です。

    『J』『R』かをよく確認しないと買ってから「イエローゴールドだったのか」とか「ローズゴールドだったのか」なんてことになります。

    相場のほうは安い時も高い時もプラチナ以外の3色はどれもそんなに大きな違いはありません。

    で、このワールドタイム、今プラチナ以外のモデルが値下がりしています。

    5110RとJは非常に安い。

    特に5110Rはちょうど一年前の8月と比べると35万円近い値下がり。

    お買い得のようにも見えますが、1年で35万円の値下がりとなると去年買った人はがっかりだと思います。

    パテック独特のデザイン・GMT機能、そして最高額で落札されたこともあるというワールドタイムはずっと人気のパテックフィリップでした。

    そして、それだけ人気の腕時計ですからずっと値上がり状態。

    そんな値上がり状態の5110Rをもしも去年買っていたら結構な値下がりということになります。

    しかし、値下がりを悲観的に捉えて冷静さを失ってはいけません。

    もしも今売れば約35万円の損が確定してしまいますが、今後どうなるかはわかりません

    当然、今以上に値下がりする可能性だってあるでしょうし、再度持ち直すことだってありえます。

    重要なことは、腕時計は保管しておいても車みたいに税金や車庫代がかからないということです。

    つまり、今後どうなるかの見極めがゆっくりできるのです。

    これが株や車だったらすぐ売ったほうが良いでしょう。

    腕時計の場合、ゆっくり考えられるだけでなく、所有している間にそれを眺めて楽しむことだってできます。

    実際、値下がりしたけれどもじっくり待っていて利益を出したというケースもあります。

    この待ってる間に楽しめるというのも、腕時計投資の良さの1つです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

    1 2
    - PR -