パネライが流行った2002年、人気だったのは黒文字盤・ステンレスのルミノールベースや40mmでステンレスブレスレットのルミノールマリーナでした。
要するに、ピカッとした鏡面仕上げのステンレスに完全黒の黒文字盤、というのが最もカッコいいとされていた訳です。
当時、ルミノールベースやルミノールマリーナ44mmには“チタン”をケースに採用したモデルが存在しました。
チタンモデルはヘアライン仕上げで、文字盤もマットなゴケ茶色。プレミア価格の鏡面仕上げ&黒文字盤のモノに対して、こちらは安値だったのです。
そして、パネライラインナップの中で、最も不人気で価格が安かったのがコレ、PAM00086です。
不人気なヘアライン仕上げの外観。でもって、当時特に邪道とされていた44mmのオートマティック。44mm買うなら手巻きでしょ!という人たちには全く受け入れられなかったのがこのモデルなのです!
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年5月 の最安値(ヤフオク) |
2015年9月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
パネライ
ルミノールマリーナ 44mm 自動巻 PAM00086 |
中古 | 4年 4ヶ月 |
¥298,000 | ¥549,000 | 251,000 | 184.23% |
かつては人気のなかったこのモデル、2000年代中頃より“希少モデル”とされルミノールベースなどよりも高値の傾向に。
今では50万円超えという高価格で販売されている状況です。
このデザイン、いま見ても好みが分かれると思うのですが、なにせ数が少ないのがこのPAM00086の特徴。
希少性に反応する人は、ルミノールベース黒文字盤よりもこちらのほうが良いということなのでしょうか。
2011年にニキュッパで買っておけば約20万円ほどの高値状態を生み出したこのパネライ。
GMTマスターのように青赤ベゼルという”スパイス”的な要素があるわけでも、エクスプローラのようにデザインのまとまりが良いわけでもないこの時計。
どんな時計でも見極めると20万円以上の値上がりを生み出すというのが腕時計投資の面白さなのです。