このST35Gというモデルは、マニアック目線では非常に面白いモデルなのですが、なぜかというと、ブルガリが、廉価モデルといった役割で出した「ソロテンポ」に用意されたK18モデルだからです。
つまり、『廉価モデルなのに、K18という豪華素材』という、なんだか矛盾した内容が、このST35Gの最大の魅力だといえます。
通常、エントリーレベルのモデルはステンレス素材のみといった展開が多く、K18素材はあまり採用されません。
しかしながら、90年代当時のブルガリは、このソロテンポといったエントリーレベルのモデルにまでK18を展開。ちなみに、スポーツ系のエントリークラスとして、当時はアルミニウムが存在していましたが、そちらにもK18が展開されていました。
ただ、同じK18でも、スポーツ系のアルミニウムは人気があるためか現在、AL38Gの中古相場はほぼ50万円といった状態で、過去相場と比べてなかなか値上がりしています。
それに対して、このソロテンポのK18モデルは、過去相場と比べてそれほど上昇しておらず、依然として10万円台で購入可能という状態です。
なお、このST35G、2018年4月水準は先程お伝えしたように、15.8万円でしたが、実は2016年6月水準はそれよりも高く、約16.7万円という状態だったのです。
そして、2022年3月の現在水準は、約18万円。つまり、このST35Gは、2016年水準と比べても、そこまで大きく変わっていないということになります。
そういった意味で、このソロテンポST35Gは、今、何かと気軽に楽しめる貴重なK18モデルだといえます。
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