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現在相場考察

190万円台、シードゥエラー126600

2022年3月21日更新
ロレックスのシードゥエラー126600について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年12月の安値と2022年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は29万7000円の値上がりだった。

シードゥエラー 126600についての考察(2022年3月)

2017年に『赤シードの復活』として電撃的にデビューした126600

赤サブ含め、これら『赤』モデルは90年代後半から「かつてあった幻の存在」といった感覚でレアアイテムとされていましたが、それから20年近くの時を経て、『赤シード』が復活したというのは大ニュースだったわけです。

そのため、126600はデビュー時に大変な注目となっていたのはいうまでもありません。

2017年11月の新品実勢価格は約164万円(安い順の3社平均)だったのですが、これは当時「高くて人気」とされていたGMTマスター2の116170BLNRを大きく上回る水準。もちろん、緑サブ、116610LVよりも高値でした。

しかし、その後126600は、そこまで上昇することがなく、逆にやや値下がり気味という様子に変化。結局、『2017年の新品実勢価格を超え』ということはしばらく起きず、『2017年新品実勢価格と同程度』にまで回復したのが、2021年12月になってからであるのです。

そんな126600でありますが、現在の中古水準を見てみると、なんと198万円がボトム価格という状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年12月
の安値
2022年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
126600
中古 0年
3ヶ月
¥1,683,000 ¥1,980,000 297,000 117.65%

2007年のミルガウスしかり、この赤シードしかり、「4桁時代の要素の復活」ということは、なぜだか、現行モデルとして定着してしまうと、あまり評価されない傾向になってしまうという経緯があります。

ただ、ミルガウスは近頃、116400GV黒文字盤を除くと“2007年の新品実勢価格超え”という状態。この126600も、今回“2017年の新品実勢価格超え”となったわけですが、ようやく復活組もそれなりな強さを見せるようになりつつあるのかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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