さて、この116660Dブルー文字盤ですが、2017年初頭ぐらいまで、SSモデル最高値(4桁などを除く)といった立ち位置となっていたわけですが、その後いろいろなモデルが上昇した一方で、Dブルー文字盤はそこまで値動きしなかった結果、次第に相場が逆転していってしまったのです。
筆者は、2017年10月において、この116660Dブルー文字盤とデイトナ116520白文字盤の相場が同水準となっていた際、『高いイメージのDブルー文字盤とデイトナ116520を比べるのが楽しい』と表現したのですが、2018年以降は116520のほうが高い状態となっています。
ではいつ頃から、116520が116660Dブルー文字盤に差をつけたのかというと、以下の通りです。
シードゥエラー 116660 Dブルー文字盤 | デイトナ 116520 白文字盤 |
2015年7月の安値 ¥1,500,000 2016年9月の安値 ¥1,259,670 2018年5月の安値 ¥1,671,840 2018年8月の安値 ¥1,575,750 2021年10月の安値 ¥1,562,000 2022年3月の安値 ¥1,980,000 |
2016年9月の安値 ¥1,098,000 2018年5月の安値 ¥1,574,640 2018年6月の安値 ¥1,639,440 2018年7月の安値 ¥1,732,000 2021年2月の安値 ¥2,068,000 2022年2月の安値 ¥3,618,000 |
2016年の下落トレンド時に、Dブルー文字盤は目立った下落をしたものの、その状態でも116520白文字盤に対して圧倒的な差をつけているという状態でした。
それが、2018年の6月頃を境目に、116520との相場が逆転。8月には、はっきり116660Dブルー文字盤のほうが安価という状態になっていたわけです。
そして、2021年からは116520が、さらにアクセルを踏んだような値動きとなったため、両者の差はぐーんと開いていってしまったのです。
その結果、116660Dブルー文字盤が、ようやく上昇をし、ボトム価格が198万円となった状態の今をもってしても、116520白文字盤との差は160万円以上もあるという状態であるわけです。
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