ノーチラスの5711/1Aは、今年2月頃までにかけて『ガバッと上昇』した結果、青文字盤、白文字盤ともに2000万円以上という水準に達していました。
5711/1Aは、2021年の年始にも『ガバッと上昇』した経緯があるわけですが、それが2022年の同じ時期にも起こったというのは興味深い値動きだったといえます。
2021年は1000万円以上ということに“びっくり”したわけですが、2022年では2000万円以上ということに驚いたということになります。
そんなノーチラスの5711/1Aでありますが、3月4月といった時期からは下落傾向が見られ、少なくとも、確実に「上昇はしていない」という様子になってしました。
ただ、下落している雰囲気になってから長らく、5711/1Aのボトム価格は、「1つだけ安い個体」があるという状態が続いていたため、相場が見極めづらい状況がありました。
例えば、ボトム価格が1500万円台になっていると思ったら、安いのはそれ1つだけで、その他は2000万円以上という状態が見られていたわけです。
しかし今、白文字盤の5711/1A-011は、ボトム価格近辺の個体がきれいにグラデーションしており、相場をお伝えしやすい状況となっています。
では、5711/1A-011は今、どういった水準かというと1298万円。今年2月水準が2123万円だったわけですから、そこから825万円もの値下がりをしたということになります。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2022年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥21,230,000 | ¥12,980,000 | -8,250,000 | 61.14% |
2月⇒8月現在にかけての5711/1A-011の残価率は、約61%となっているわけですが、これはアクアノートなど他のパテックフィリップスポーツ系と同じような数値だといえます。
そういった意味では、特に“異例さ”はないともいえるわけですが、実は気になることが1つあります。
それは、1年前、つまり昨年8月水準と現在水準が大きく変わりないという点。
5711/1A-011の2021年8月水準は1248万円だったのですが、現在水準はそれの50万円高といった状態です。
今年2月に2000万円以上となった5711/1A-011ですが、その際「2021年に買っておけばよかった」と思ったとしても、実は今、2021年とほぼ同水準で購入可能となっているのです。

