2000年のデビューから5年近くの間、年次カレンダーは基本的にこの5035のみといったラインナップだったため、『年次カレンダーといえば5035』といった感覚があり、目立った存在感がありました。
しかし、その後年次カレンダーには様々なモデルが追加され、今ではノーチラスにも『年次カレンダー』が存在しているほど多彩なラインナップとなっています。
そうなった結果、初代年次カレンダーである、この5035は目立たない存在となってしまったようで、特に2016年以降において“お得感がある”状態となっていました。
実際、このローズゴールドモデルの5035R-001を2016年10月に取り上げた際は、プチコンプリケーション最安値といった価格帯に位置していたわけです。
また、その後も5035系の相場は目立った変動をせず、2020年まで“ほぼ変わらない”といった様子が続いていたといえます。
しかしそんな5035は今、久々に目立った上昇といった様子。
2016年に約203万円だったこの5035R-001は、現在288万円という水準に達しているのですが、これは5年10ヶ月ぶりの目立った変動であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値 |
2022年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
年次カレンダー 5035R-001 |
中古 | 5年 10ヶ月 |
¥2,039,000 | ¥2,880,000 | 841,000 | 141.25% |
2020年頃まで目立った変化をする様子がなかった5035ですが、5035R-001は今回84万円もの上昇という値動きを見せています。
ただ、カラトラバなど、他のパテックフィリップの相場も上昇しているため、この5035R-001は、5年10ヶ月ぶりの目立った変動という様子でありながら、相変わらずプチコンプリケーション最安値といった立ち位置は変わりないといえます。
ちなみに、現在男性用のコンプリケーションで最も安価なのがYGの5035J-001。このRGの5035R-001は、その次に安いポジションとなっています。