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現在相場考察

目立った変動、クロノマスター17.0240.410

2022年11月29日更新
ゼニスのエルプリメロ17.0240.410について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年8月の安値と2022年11月の安値を比較し現在相場を考察。この5年3ヶ月での変動は56万4000円の値上がりだった。

エルプリメロ クロノマスター 17.0240.410についての考察(2022年11月)

知名度が高いムーブメントというのはそこまで多くありませんが、エルプリメロは最も有名なムーブメント名だといえます。

しかしながら、そのようなムーブメントへの知名度とは逆に、本家ゼニスエルプリメロ搭載モデルは、そこまで高くない中古相場となっており、そういったお得感のある状態が少なくとも5年以上続いているのです。

2016年の段階で、エルプリメロの中古が21万円程度で購入可能」と記事にて触れているわけですが、未だに中古のエルプリメロ搭載ゼニスはそういった価格帯となっている様子があります。

ただ、ゼニスエルプリメロ搭載モデルは数が多く、そのすべてが「2016年水準と同じぐらい」というわけではありません。

特に近頃、2000年代前後に現行モデルだったクロノマスターの上昇が目立っており、革ベルトのSSモデルは、30万円台⇒50万円台という変化を見せています。

そして、そのRGモデルについても、大きく値上がりしている様子。

この17.0240.410を前回お伝えしたのは2017年8月ですが、その際の水準は約84万円となってしました。

それが現在では、約141万円。実に56万円程の値上がり状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年8月
の安値
2022年11月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エルプリメロ
クロノマスター
17.0240.410
中古 5年
3ヶ月
¥848,000 ¥1,412,000 564,000 166.51%

このトリプルカレンダーやムーンフェイズといった機能を搭載したクロノマスターは、数あるエルプリメロの中でも特に見た目が格好良い1本だといえ、以前から筆者は「価値あるエルプリ」と評価しきました。(2016年9月の記事参照

ただ、その後もクロノマスターはなかなか目立った変動することがなく、いつでも30万円台(SS革ベルト)という雰囲気があったといえます。

しかし今、そんなクロノマスターが軒並み上昇。SSは30万円台⇒50万円台、RGは80万円台⇒140万円台という変化を遂げたわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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