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久々に登場した青いアクアノートは約160万円の値上がり、パテックフィリップ『アクアノート』日本限定青文字盤

それが160万円以上の値上がりとなったのも不思議ではありません。

この青文字盤、ここ1年ほど日本国内での流通が確認できなく、欲しくても買えない時計の1つだったのです。

ちなみにこれ、一新時計がパテックフィリップの日本代理店だった当時に企画された日本限定モデルで、すべての販売された個体が日本代理店の正規モデルです。一新時代の正規輸入品はオーバーホールが特別割引価格だったため、すべての青文字盤はその権利を受けることができたはず、なのですが今はパテックフィリップジャパンが正規代理店なのでその権利は消滅している模様です。

この時計にとって最も重要なのはパーツの供給でしょう。

例えば、一般的なメーカーであれば、“色違いの特別モデル”は将来的にパーツ供給の不安が起こりうるという存在。限定モデルの生産から何年か経った際、特に消耗品である青いラバーベルトは将来的に黒しか供給がなくなって、本来のイメージでなくなるという懸念があるところ。

しかし、パテックフィリップは「親から子へ」というキャッチコピーの通り永久メンテナンスをしてくれるメーカー。

ということで、青いラバーベルトの供給に対しても心配する必要はないでしょう。(ただし、他の青文字盤で黒色ラバーベルトに交換された個体を発見したので青ラバーベルトの供給が無いという可能性も捨て切れません)

このベルトも文字盤も青い特別なアクアノート、上記の5066含めて2種類が存在します。

  • 5066(男性用、自動巻)
  • 4960(女性用、クオーツ)
  • すべてラバーベルトのみでブレスレット仕様はありません。

    また、5065の38mmラージサイズもありません。

    ただ、ブレスレットは単体で購入すれば装着可能。

    単体での販売はなかなかなく、あったとしてもかなり高いことが予測できるため、すでに5065/1Aなどブレスレットモデル持っている方が付け替えて楽しむという選択が現実的かもしれません。

    青いアクアノートアクアノートが世界的に人気な状況で、他の人と一味ちがうモノがほしいという方にはうってつけの時計。

    よって、黒文字盤の通常モデルと青文字盤を2本持つという選択も自然なことでしょう。

    そして、2012年にその選択をしていれば、今頃買った値段の2倍という値上がり額を楽しむことができたのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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