去年の8月に約122万円という水準に達してたサブマリーナノンデイトの14060M。
14060Mは、2000年頃にムーブメント変更に伴い、リファレンス末尾に「M」がついたモデルですが、114060が登場する2012年まで現行だったということもあり、「前期」と「後期」に分けることができるというモデルであります。
従来、サブマリーナノンデイトは、「クロノメーターでない」という特徴がありましたが、2007年頃に「クロノメーター化」。クロノメーター以降の文字盤には、「クロノメーター表記」が加わり、ハッキリとした差を感じることができます。
いまとなっては、「クロノメーター表記がない」ということのほうが「珍しさ」を感じられるかと思うわけですが、中古市場では、現在でも「クロノメーターになったモデルのほうが高値」という傾向があります。
そのため、14060M全体のボトム価格には、ノンクロノメーターのほうが位置するという傾向となっているのです。
そんなノンクロノメーター時代の14060Mですが、昨年8月水準はなんと約122万円にまで到達していました。
しかし今、14060Mは約112万円に下落。半年前よりも10万円近くの値下がり状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年8月 の安値 |
2023年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 14060M |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,226,000 | ¥1,128,000 | -98,000 | 92.01% |
今年2月になってから、旧世代についても「値下がり」が目立ってきているという印象がありますが、この14060Mもまた、そういった事例の1つだといえます。
去年までは、『値下がりでも“2月の急上昇分が失われた”だけ』といった感覚や、主にそういった動きになっているのは現行世代という傾向があったわけですが、今の様子はそれとは異なるといえます。
現行モデルでは2022年1月水準割れという状態が多くありますし、この14060Mといった旧世代でも“値下がり”という状態が増えている印象です。