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現在相場考察

2022年春水準と同程度を保っている、ゴールデンエリプス 5738R-001

2023年4月11日更新
パテックフィリップのゴールデンエリプス5738R-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年8月の安値と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は126万6400円の値上がりだった。

ゴールデンエリプス 5738R-001についての考察(2023年4月)

2018年に登場したゴールデンエリプス5738R-001

5738自体は、2008年にプラチナの5738P-001が登場したときから存在しましたが、この5738R-001が出るまで、特殊なゴールデンエリプスといった立ち位置だっとといえます。

5738R-001登場までのラインナップは、

  • 3738/100J-012
  • 3738/100G-012
  • 3738/100R-001
  • というK18の3つに加え、5738P-001という構成。

    3738は1970年代に登場したモデルでありますが、上記3つのK18は2005年に登場した最終版にあたります。

    それが、この5738R-001の登場をもって、2018年に3738が廃止。ゴールデンエリプスは、5738P-0015738R-001が基本となったわけです。

    なお、ゴールデンエリプスの特徴としては、シンプルながらも、実は文字盤プレートがK18という特徴があるわけですが、3738時代(2005年世代)のK18モデルは3738/100J-012だけがそうだったようです。

    では、この5738R-001の文字盤プレートはどうかというとしっかりK18。現在ラインナップされているゴールデンエリプスすべての文字盤土台がK18となっているわけです。

    そんな5738R-001でありますが、デビューしてから流通数が少ない傾向があり、2018年以降の中古売出し数は10本未満

    デビュー翌年である2019年時点の中古相場は約212万円でしたが、現在はどうなっているかというと、約338万円約126万円の値上がりとなっている様子です。

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2019年8月
    の安値
    2023年4月
    の安値
    変動額 残価率
    パテックフィリップ
    ゴールデンエリプス
    5738R-001
    中古 3年
    8ヶ月
    ¥2,121,600 ¥3,388,000 1,266,400 159.69%

    ただ、この5738R-001、実は2022年1月の段階で中古相場が340万円台となっているため、200万円台⇒300万円台というように変化したのは2022年であります。

    とはいえ、現在水準は約338万円2022年春水準とほぼ同じという状態。

    近頃のパテックフィリップは、2022年2月3月頃までに上昇したのが下落した結果2021年夏水準並という事例も多いわけですが、5738R-001については2022年春水準と同程度を保っているのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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