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2022年春水準を大幅に上回っている、年次カレンダー5396G-011

WEMPE限定モデルに似ていることから、筆者は個人的にこの5396G-011が好きなのですが、これまでは「相対的に高くない」印象がありました。

5396G-011は、2018年から値下がり傾向となっていたわけですが、その頃といえば、ノーチラスなど他のパテックフィリップが上昇。その結果、5396G-011の相対的な相場序列は「あまり高くない」というようになってしまったのです。

実際、2016年から2020年頃まで“変わらない”という様子が継続。以下は、過去に記事でお伝えした際の相場です。

  • 2016年7月の安値 ¥3,880,000
  • 2017年9月の安値 ¥3,800,000
  • 2018年11月の安値 ¥3,606,000
  • 2019年9月の安値 ¥3,850,000
  • 2020年10月の安値 ¥3,850,000
  • 2021年10月の安値 ¥4,818,000
  • 2023年6月の安値 ¥6,180,000
  • 上記を見ると分かるように、2020年までは“いつでも380万円程度で買える”という感覚だったといえます。

    しかし、2021年10月に5396G-011の相場は上昇。ただ、その頃そうなったモデルは、その後2022年春頃までに「もっと上昇」という動きを経て、結局のところ値下がりとなった、というケースが考えられます。

    けれども、5396G-011はそうなっておらず、現在水準が最も高値という状態。

    まさに今年6月に5396G-011は急上昇し、400万円台⇒600万円台に変化したわけで、「ずっと上昇」かつ「過去最高値更新」となっているのです。

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    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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