プラチナの機械式腕時計として、唯一30万円台で購入可能といった状態が続いていたブルガリブルガリのBB33PL。
このモデルは、特別なブルガリブルガリとして90年代後半から2000年代前半頃まで現行モデルとして存在したわけですが、2002年時点の定価は187万円（税別）。新品実勢価格は約127万円（税別）となっていました。
ちなみに、同じ頃、パテックフィリップのノーチラス3710/1A-001は定価が138万円（税別）、新品実勢価格が約96万円（税別）でした。
2000年代前半において、SSのブルガリブルガリとノーチラスを持っていた私は、このプラチナのブルガリブルガリに憧れていたわけですが、ノーチラスよりも高値だったため、手が出せずにいました。
また、2008年時点の中古相場でもBB33PLは60万円。その頃は、ノーチラスよりも安価な中古相場となっていたわけですが、それでも60万円台という相場に位置していたのです。
そんなBB33PLでありますが、2010年代になると中古相場が30万円台に変化。そして、長らくそういった状態が続き、結局2022年4月に約40万円となるまで、何年もの間、BB33PLは30万円台で購入可能だったわけです。
そんなBB33PLでありますが、今、大きな変化をしている様子があります。
現在、BB33PLは約57万円という状態。
これは、久々の10万円単位の上昇であると同時に、2008年の中古相場にあと一歩という状況であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2023年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33PL |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥400,180 | ¥572,000 | 171,820 | 142.94% |
定価の観点でも、新品実勢価格からも分かるように、このモデルは高価（当時の他のモデルと比べて）であるわけですが、2010年代からの中古相場は驚くほど安かったわけです。
少なくとも2017年から2021年までの4年間、このBB33PLは“いつでも30万円台で購入可能”という状態でした。
そういった状態が続くと、「いくら良い要素があるといっても、相場は変わらないのでは？」と思われてしまうかもしれません。
しかし今回のように、いきなり評価されるということがあるのです。
