通常、新しく出たロレックスはデビューした頃が最も高い相場で、その後徐々に落ち着いてくるというのは時計ファンにとっては有名なことでしょう。
また、先の通り116600LNが出た当時の旧モデル16610の相場はこれの約半額だったため、新型になったら急に高くなった=デビューしたてで高いからそのうち安くなるだろうという思考になると思います。
しかし、その6年後の相場はどうかというと、デビューしたての新品価格より6年落ちの中古価格のほうが高いという現象。
これぞまさに、常識が覆ったという事例です。
また、値上がりしたのは116610LNだけでなく、旧モデルの16610も値上がり。実はその頃新型は高いから安い旧型を買おう、と思った方も正解だったのです。
サブマリーナデイトというと近所のドンキホーテでも売っている、電車に乗るとしている人を1人は見かける、という例が自然なように、かなり流通量が多い高級腕時計の代名詞。
これだけ流通量が多い時計の値上がりを誰が予測できたでしょうか。
ちなみに、ロレックスすべてが急激に値上がりしたというわけでもなく、ミルガウスのグリーンガラス116400GVなどは2010年8月と現在で似たような相場です。
サブマリーナの値上がりを作り出したのは、この116610LVのデビューが最も大きな理由でしょう。サブマリーナというロレックスの強いモデルの約20年ぶりのフルモデルチェンジは、過去現在モデルすべてを値上がりさせるほど強力なパワーだったのです。
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