1996年に「年次カレンダー」が登場しましたが、当初のラインナップは5035のみとなっており、2004年頃までそういった構成が続いていました。
とはいえ、1998年から2003年までの間には2つのモデルが登場。それが、5036/1Gと5056Pであります。
5036/1Gと5056Pは、どちらも“5035のムーンフェイズ版”といった見た目。5036/1GはK18ブレスレットモデル、5056Pはプラチナモデルというように、どちらも“5035の上級モデル”といった役割が与えられていたといえます。
K18の5035は、2004年における新品実勢価格が約208万円でしたが、この5056P-001については約315万円。当時、「孤高の年次カレンダー」といった印象だったといえます。
では、そんな5056P-001の現在水準はどうなっているかというと、その答えは約624万円。
この19年間で実に倍近い状態になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2004年8月 の新品実勢価格 |
2023年12月 の中古安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
年次カレンダー 5056P-001 |
新品 | 19年 4ヶ月 |
¥3,157,665 | ¥6,248,000 | 3,090,335 | 197.87% |
なお現在、5035のプラチナモデルである5035P-001は495万円という状態。同じ世代のプラチナ年次カレンダーでも5056P-001よりも100万円以上安価となっているのです。
ちなみに、2004年時点の5035P-001の新品実勢価格は約300万円。この5056P-001と15万円ほどしか差がなかったのです。
とはいえ当時、5056P-001よりも5035P-001のほうが注目度が高く、5056P-001を購入したという人はあまりいなかったのでしょう。
その結果、5056P-001の流通数は少なく、現在の相場では5035P-001よりも随分高値となっているのだと思います。