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2024年2月11日更新

阿部泰治のパテック論 ~第196回~ 人気の『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』をご紹介!!

さて本日は、久しぶりとなる人気且つ希少ムーブメントを搭載した”あのモデル”が入荷しておりますので、そちらをご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

【目次】
◆ 「Ref.5970R-001」 『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5970R-001
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』18KRG

三代目『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.3970」の後継機として、2004年のバーゼルワールドで発表された「Ref.5970R-001」。

華やかな18KRG(ローズゴールド)ケース、3つのインダイヤルが完璧なバランスでセットされたシルバー文字盤は、まさに芸術品かのような美しい一本に仕上がっております。「Ref.5970」は他に、18KWG(ホワイトゴールド)、18KYG(イエローゴールド)、PT(プラチナ)の全4素材で展開されていますが、どの素材のモノも非常に人気が高く、入荷する度に複数のお問い合わせをいただき、即販売へと至っています。


*左上:18KYG 右上:18KWG 左下:PT 右下:18KRG

ケース素材によってダイヤルの色味が異なっており、18KYG(イエローゴールド)ケースにはホワイト掛かったクラシックなシルバー文字盤、18KWG(ホワイトゴールド)ケースにはグレーが強いシルバー文字盤、PT(プラチナ)ケースは他素材と差別化されたブラック文字盤、18KRG(ローズゴールド)ケースはややグレー掛かったシルバー文字盤が採用されています。こうやって並べて見てみると各々に趣きがあり、甲乙付け難い良さを持ってますね。

「Ref.5970R-001」には、ケース、針、インデックスと至るところに18KRG(ローズゴールド)が使用されていることから、とても柔らかく暖かみがある印象のデザインとなっています。また、これまでに登場した歴代の『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』の良いところを全て盛り込んで作られたこちらのモデルは、文字盤外周部分に配されているタキメータースケールやクロノグラフのスタート/ストップ、リセットのプッシュボタンに「Ref.1518」、「Ref.2499」の1stモデル、2ndモデルに見られるデザインを踏襲しています。

例えるならまさにラーメンの”トッピング全部乗せ”モデルと言ったところではないでしょうか。(笑)


*左:「Ref.5970R-001」右:「Ref.3970」

ケース径は「Ref.3970」が36mmであったのに対し、「Ref.5970」では40mmへとサイズアップされましたが、着用感を損なうことなく、存在感がグッと増しています。抜群のオーラを放つ時計でありながらも、いやらしさがないところは、さすが!の一言に尽きます。

スケルトンバックから鑑賞いただけるレマニア製ベースのムーブメント「Cal.27-70 Q」は、見ていて美しいのは言うまでもなく、1万8000振動/時の振動数で安定した精度を誇り、約60時間のパワーリザーブを有しています。私もこれまでに何度もこちらのムーブメントを見てきましたが、とにかく「精度がいい!」という印象です。ちなみに「Ref.3970」や、さらにその上位モデルに当たる「Ref.5004」「Ref.5970」もですが、レマニア製ベースのムーブメントを搭載したモデルは、ここ数年さらに注目を浴びてきており、市場では枯渇状態となっています。

2022年にメーカーでオーバーホール、ケース仕上げをしており、その後ほぼ使用されておりませんので、目立つスレやキズの見られないケース・バックルがしっかりとした印象の良い個体です。

残念ながら保証書こそ付属しておりませんが、保証書類を納めるレザー調のパスケースを入れる紙製の封筒にもリファレンス、ムーブ/ケース番号が記載されています。内箱には、年代に応じた傷みが見られ、中央部分の時計をセットする枕は欠品していますが、裏蓋と調整ピンがセット出来る「Ref.5970」用の箱がしっかりと付いており、裏蓋、調整ピン、シリアル入りのタグはビニール未開封の状態で、充実した付属品内容といえます。また「Ref.5970」が写った冊子が付属している点も、このクラスの時計になると重要なポイントですね。

気になる販売価格は、25,850,000円(税込)

商品詳細をご覧になりたい方はこちら


COMMIT GINZA

2023年末に18KWG(ホワイトゴールド)ケースの「Ref.3970EG-016」が入荷した際、お客様からの反応を見て、レマニア製のムーブメントを搭載した『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』の需要をあらためて感じました。モデルにもよりますが、販売価格も若干上がって来ている印象ですので、今後が楽しみな一本であるのと同時に、自信を持ってオススメさせていただきます!

まとめ

人気のレマニア製ベースのムーブメントを搭載した『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5970R-001」をご紹介しましたが、状態も比較的良く、付属品も充実しているということで、お探しだった方からすると非常に魅力的だったのではないでしょうか。前回販売時と同様に、即販売成立へと至ってしまう可能性が高くなっておりますので、お早目にご連絡いただくことを強くオススメいたします!

引き続き、みなさまにとって有益な情報を少しでも多くお伝えしていければと思いますので、次回のパテック論を楽しみにお待ちください。

ではまた!

●この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。

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