2022年から、旧世代のサントスガルベが「目立って上昇」という動きとなっていますが、今ではクォーツモデルでもそういった値動きが珍しくありません。
サントスガルベは、1980年代ごろに流行った「クォーツのLMサイズ」が最も古い世代だといえるわけですが、2022年より前の時点では、そういった世代は、あまり値動きしない印象がありました。
それが、2022年以降になると、サントスガルベは全体的に上昇したわけで、以前では考えられないぐらいの水準に達したといえます。
今回お伝えするのは、W20030C4というモデルでありますが、これは「グレー文字盤」が採用された特徴的なモデル。一目みただけで「レアなサントスガルベ」といった印象になります。
このW20030C4は、2021年までは20万円台前半といった相場。当時、自動巻のレギュラーモデルが25万円程度だったことを考慮すると、W20030C4はクォーツモデルとしてはかなり評価されていたといえます。
では、そんなW20030C4は現在どういった状況になっているかというと、その答えはなんと約65万円。
2021年3月⇒2024年4月の値動きは約42万円の上昇、残価率は約282%となっているわけです。
これは、クォーツのサントスガルベとしては、凄まじい値上がりだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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カルティエ
サントスガルベ W20030C4 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥232,500 | ¥657,800 | 425,300 | 282.92% |
このところ、過去相場との比較で2倍3倍といったカルティエが珍しくありませんが、このW20030C4は約2.8倍といったところであります。
2021年時点で約23万円だったのが、現在では約65万円となっているわけですが、LMサイズのクォーツモデルがこういった値動きとなるのは、かなりな驚きだといえます。
ただ、サントスガルベというモデルは、ノーチラス的な共感覚に訴えかける魅力があるといえるため、その「底力」が日の目を浴びたともいえるかと思います。