腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

クォーツモデルとしては凄まじい値上がり、サントスガルベ W20030C4

2024年4月11日更新
カルティエのサントスガルベW20030C4について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年3月の安値と2024年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は42万5300円の値上がりだった。

サントスガルベ W20030C4についての考察(2024年4月)

2022年から、旧世代のサントスガルベ「目立って上昇」という動きとなっていますが、今ではクォーツモデルでもそういった値動きが珍しくありません。

サントスガルベは、1980年代ごろに流行った「クォーツのLMサイズ」が最も古い世代だといえるわけですが、2022年より前の時点では、そういった世代は、あまり値動きしない印象がありました。

それが、2022年以降になると、サントスガルベは全体的に上昇したわけで、以前では考えられないぐらいの水準に達したといえます。

今回お伝えするのは、W20030C4というモデルでありますが、これは「グレー文字盤」が採用された特徴的なモデル。一目みただけで「レアなサントスガルベ」といった印象になります。

このW20030C4は、2021年までは20万円台前半といった相場。当時、自動巻のレギュラーモデルが25万円程度だったことを考慮すると、W20030C4はクォーツモデルとしてはかなり評価されていたといえます。

では、そんなW20030C4は現在どういった状況になっているかというと、その答えはなんと約65万円

2021年3月⇒2024年4月の値動きは約42万円の上昇、残価率は約282%となっているわけです。

これは、クォーツのサントスガルベとしては、凄まじい値上がりだといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
3年保証 カルティエ レディース サントスガルベLM W20030C4 K18YG/ステンレス 電池交換済 グレー文字盤 クオーツ 腕時計 中古 送料無料

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年3月
の安値
2024年4月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20030C4
中古 3年
1ヶ月
¥232,500 ¥657,800 425,300 282.92%

このところ、過去相場との比較で2倍3倍といったカルティエが珍しくありませんが、このW20030C4約2.8倍といったところであります。

2021年時点で約23万円だったのが、現在では約65万円となっているわけですが、LMサイズのクォーツモデルがこういった値動きとなるのは、かなりな驚きだといえます。

ただ、サントスガルベというモデルは、ノーチラス的な共感覚に訴えかける魅力があるといえるため、その「底力」が日の目を浴びたともいえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。