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現在相場考察

127番のレフティ版といえる、ルミノール1950 PAM00217

2024年11月13日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00217について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年11月の安値と2024年11月の安値を比較し現在相場を考察。この7年0ヶ月での変動は5万1000円の値上がりだった。

ルミノール1950 PAM00217についての考察(2024年11月)

ルミノール1950は、2002年に初代の127番が限定モデルとして登場した後、人気を博したことからシリーズ化された経緯があります。

ちなみに、47mmという巨大サイズのルミノール127番が最初でしたが、ルミノール1950がシリーズ化したことにより“珍しくないサイズ”へと変わったといえます。

また、ルミノール1950シリーズには、後に44mmも展開。そういったことから、「ルミノール1950」に対しては、127番が出た当初とその後とでは、印象が全く違うといえます。

ただ、127番は「初代ルミノール1950」というだけあって、長年、通常の1950のSSモデルとは異なる価格帯に位置。出た当初の「特別感」が今の相場にもそれなりに反映されているといえます。

そんな127番でありますが、実はその「レフティ版」ともいえるモデルが存在。

それが、このPAM00217であります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年11月
の安値
2024年11月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノール1950
PAM00217
中古 7年
0ヶ月
¥1,598,000 ¥1,649,000 51,000 103.19%

127番が登場したのは2002年ですが、この217番が出たのは2005年。「217番」という型番は、127番の逆のようですが、あえてこの型番にしたのがツボであります。

そんな217番ですが、現在水準はどういった様子かというと約164万円

2017年11月水準に対して5万円程度の差にとどまっているのです。

近頃、この世代のパネライは、通常モデルを中心に相場が上昇している様子がありますが、PAM00217についてはそこまで伸びていない様子となっています。

ちなみに、127番については2017年水準が約148万円だったのに対し、現在水準は約181万円。2017年⇒現在で33万円の上昇となっています。

通常であれば、「レフティ」のほうが高値となるケースが多いパネライですが、この217番は127番よりも安価。

ただ、127番は2002年デビューのオリジナル。217番は2005年に後から追加されたモデルであります。

そういった点が127番よりも217番のほうが安価となっている理由だといえるでしょう。

その一方で、PAM00217は2017年水準との差が5万円程度。他のパネライの例からすると「差がない」といえるため、もう少し伸びても良いのでは、といえる側面があるといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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