ルミノール1950は、2002年に初代の127番が限定モデルとして登場した後、人気を博したことからシリーズ化された経緯があります。
ちなみに、47mmという巨大サイズのルミノールは127番が最初でしたが、ルミノール1950がシリーズ化したことにより“珍しくないサイズ”へと変わったといえます。
また、ルミノール1950シリーズには、後に44mmも展開。そういったことから、「ルミノール1950」に対しては、127番が出た当初とその後とでは、印象が全く違うといえます。
ただ、127番は「初代ルミノール1950」というだけあって、長年、通常の1950のSSモデルとは異なる価格帯に位置。出た当初の「特別感」が今の相場にもそれなりに反映されているといえます。
そんな127番でありますが、実はその「レフティ版」ともいえるモデルが存在。
それが、このPAM00217であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オフィチーネパネライ
ルミノール1950 PAM00217 |
中古 | 7年 0ヶ月 |
¥1,598,000 | ¥1,649,000 | 51,000 | 103.19% |
127番が登場したのは2002年ですが、この217番が出たのは2005年。「217番」という型番は、127番の逆のようですが、あえてこの型番にしたのがツボであります。
そんな217番ですが、現在水準はどういった様子かというと約164万円。
2017年11月水準に対して5万円程度の差にとどまっているのです。
近頃、この世代のパネライは、通常モデルを中心に相場が上昇している様子がありますが、PAM00217についてはそこまで伸びていない様子となっています。
ちなみに、127番については2017年水準が約148万円だったのに対し、現在水準は約181万円。2017年⇒現在で33万円の上昇となっています。
通常であれば、「レフティ」のほうが高値となるケースが多いパネライですが、この217番は127番よりも安価。
ただ、127番は2002年デビューのオリジナル。217番は2005年に後から追加されたモデルであります。
そういった点が127番よりも217番のほうが安価となっている理由だといえるでしょう。
その一方で、PAM00217は2017年水準との差が5万円程度。他のパネライの例からすると「差がない」といえるため、もう少し伸びても良いのでは、といえる側面があるといえます。