2017年から活発な値動きをするようになったノーチラスの5711/1A-010。
しかしながら、2023年頃からはあまり値動きしなくなったといえ、実際記事で最後に取り上げたのは2023年5月と、すでに1年8ヶ月前のことであります。
このところ値動きしなかったため、記事で取り取り上げることがなかったのですが、5711/1A-010という注目度が高いモデルのために今回久々に取り上げた次第であります。
では、現在水準はどうなっているかというと1560万円で購入可能とった様子。
前回記事でお伝えした、2023年5月水準が1550万円でしたから、この1年8ヶ月間で5711/1A-010は、はやり「ほぼ変わっていない」という状態だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年5月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-010 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥15,500,000 | ¥15,600,000 | 100,000 | 100.65% |
5711/1A-010は、1年8ヶ月もの間、あまり動かないという状態が続いているわけですが、こういった「停滞気味」ということは、以前もあったといえます。
特に停滞していたといえるのが、2020年夏頃から年末にかけてだったのですが、『急上昇⇒下落⇒停滞』という流れが現在と全く同じだったといえます。
しかしながら、2020年において、5711/1A-010が停滞していたのは約半年といったところ。それに対して現時点では、1年8ヶ月の停滞であり、さらにそれが継続中となっているわけです。
2017年以降において、5711/1A-010がこれほど長い間「相場が変わらない」ということがなかったため、現在の状況はある意味「特殊」といえるでしょう。
2022年春の急上昇後に下落した人気モデルは多いわけですが、とはいえ「停滞が続く」というモデルはそこまで多くありません。
例えば、同じノーチラスでも5711/1R-001は、現在でも「1年で1000万円単位の変動」といった様子が見られ、2023年に上昇、2024年は下落といった動きがあります。
5711/1A-010は、「青文字盤ステンレス」というノーチラスの代表的なモデルであり、ラグスポ界隈のトップともいえる存在だといえます。
そういったことから、2017年以降「変動する」という様子を見せていたわけですが、なぜこのところは1年8ヶ月といった長期間において「変動しない」となってしまっているのか不思議だといえます。
なお、現在の1560万円という水準は、2021年4月水準の約1519万円よりも高く、2022年1月の1760万円より安価といった状態。
2023年2月に5711/1A-010は1390万円となっていたのですが、その際は「2021年春水準割れ」だったため、2021年春よりは高く、2021年1月より安価という現在水準は、妥当といえる部分もあると思います。