特に2017年から、ノーチラスが「目立った上昇」という動きをするようになりましたが、その頃から“アクアノートとの差”が広がっていく傾向になったといえます。
ここで一旦、アクアノートとノーチラスの相場を振り返ると以下のようになります。
⇒同じサイズだと若干アクアノートが高い(3710よりも5065のほうが高い)
⇒2005年頃からアクアノート&ノーチラスが高値傾向になったが、両者ともに伸びた
⇒リーマンショック後水準は、5711/1A-001、5067/1A-001ともに150万円程度
上記のような経緯を経て、2017年から「ノーチラスのほうが圧倒的に高値」となったわけです。
その時期といえば、アクアノートの5065/1Aやノーチラスの3800/1Aはすでに「1世代前モデル」となっていたわけですが、ノーチラスについては2017年末頃までに3800世代でも相場が反応していました。
その一方でアクアノートについては、5065はもちろん、現行の5067含めて反応せずといった状態。
その結果、アクアノートとノーチラスとの差は広がる一方だったのです。
ちなみに、2019年1月時点ではアクアノートの5065/1Aが250万円台だったのに対し、ノーチラス3800/1A-001は330万円台。
5065は38mmサイズ、3800は33mmサイズですから、本来は比較対象といえない両者ですが、その頃に至っては「ラージサイズのアクアノートのほうが安価」となっていたわけです。
ちなみに、5065/1Aの比較対象といえるノーチラスは3710/1Aですが、そちらは同じ時期に500万円台となっていました。
その後も、5065/1Aはノーチラス3800/1A-001よりも安価という状態が続き、1年前でもそういった状態に変わりなかったのです。
そんな5065/1Aですが、なんと今、数年ぶりにノーチラス3800/1A-001よりも高値となっている様子が見られます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5065/1A |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥6,580,000 | ¥6,980,000 | 400,000 | 106.08% |
この1年で5065/1Aは値上がりしている一方で、ノーチラス3800/1A-001は下落傾向。
1年前、5065/1Aが658万円となっていた際、3800/1A-001は758万円となっており、その時点ではノーチラスのほうが100万円高値だったのです。
それが現在では、5065/1Aは698万円となっている一方、ノーチラス3800/1A-001は653万円。
5065/1Aは、久々に「ノーチラス3800/1A-001よりも高値」となっているわけです。