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現在相場考察

ノーチラス3800/1A-001よりも高値、アクアノート5065/1A

2025年2月22日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年2月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は40万円の値上がりだった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2025年2月)

特に2017年から、ノーチラスが「目立った上昇」という動きをするようになりましたが、その頃から“アクアノートとの差”が広がっていく傾向になったといえます。

ここで一旦、アクアノートノーチラスの相場を振り返ると以下のようになります。

  • 2000年代前半頃においては、「アクアノートのほうが若干高値」
  • ⇒同じサイズだと若干アクアノートが高い(3710よりも5065のほうが高い)

  • 2010年代前半頃までは両者ほぼ変わらず
  • ⇒2005年頃からアクアノートノーチラスが高値傾向になったが、両者ともに伸びた
    ⇒リーマンショック後水準は、5711/1A-001、5067/1A-001ともに150万円程度

    上記のような経緯を経て、2017年から「ノーチラスのほうが圧倒的に高値」となったわけです。

    その時期といえば、アクアノート5065/1Aノーチラス3800/1Aはすでに「1世代前モデル」となっていたわけですが、ノーチラスについては2017年末頃までに3800世代でも相場が反応していました。

    その一方でアクアノートについては、5065はもちろん、現行の5067含めて反応せずといった状態。

    その結果、アクアノートノーチラスとの差は広がる一方だったのです。

    ちなみに、2019年1月時点ではアクアノート5065/1Aが250万円台だったのに対し、ノーチラス3800/1A-001は330万円台。

    5065は38mmサイズ、3800は33mmサイズですから、本来は比較対象といえない両者ですが、その頃に至っては「ラージサイズのアクアノートのほうが安価」となっていたわけです。

    ちなみに、5065/1Aの比較対象といえるノーチラス3710/1Aですが、そちらは同じ時期に500万円台となっていました。

    その後も、5065/1Aノーチラス3800/1A-001よりも安価という状態が続き、1年前でもそういった状態に変わりなかったのです。

    そんな5065/1Aですが、なんと今、数年ぶりにノーチラス3800/1A-001よりも高値となっている様子が見られます。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2024年2月
    の安値
    2025年2月
    の安値
    変動額 残価率
    パテックフィリップ
    アクアノート
    5065/1A
    中古 1年
    0ヶ月
    ¥6,580,000 ¥6,980,000 400,000 106.08%

    この1年で5065/1Aは値上がりしている一方で、ノーチラス3800/1A-001は下落傾向。

    1年前、5065/1Aが658万円となっていた際、3800/1A-001は758万円となっており、その時点ではノーチラスのほうが100万円高値だったのです。

    それが現在では、5065/1Aは698万円となっている一方、ノーチラス3800/1A-001は653万円。

    5065/1Aは、久々に「ノーチラス3800/1A-001よりも高値」となっているわけです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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