近頃、アクアノートでは第1世代のラージサイズモデル、5065/1Aの値上がりが目立っていますが、ミディアムサイズの5066でも目立った上昇となっているモデルがあります。
それが、5066A-010なのですが、これは一新時計がパテックフィリップ日本代理店だった時期に「日本限定」として出されたモデル。
青文字盤、青ラバーベルトというだけでなく、箱まで青いというスペシャル仕様のアクアノートであります。
2010年代中盤頃まで、この日本限定モデルは、通常版(5066Aなど)と比べて、特に高値といった印象はなかったのですが、2021年からは「通常モデルに対して圧倒的な差をつける」という状態に変わります。
これまでのピーク水準は、2022年10月の約1733万円だったのですが、その後は下落。2023年1月には990万円に値下がりした一方、2023年6月には1098万円にまで回復した経緯があります。
しかし、2024年3月になると5066A-010は目立って下落。その際、約777万円となっていたのです。
その約777万円という価格は、5066A-010が「通常モデルに差をつけた」という状態になった2021年8月水準よりも安価だったため、インパクトのある下落だったといえます。
しかし今、そんな5066A-010は908万円にまで回復。
この1年で約130万円の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5066A-010 日本限定青文字盤 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥7,777,000 | ¥9,080,000 | 1,303,000 | 116.75% |
5066A-010は2022年に1700万円台に達していたため、現在水準は、そこまでは達していないわけですが、1年前の「値下がり状態」からは脱却できたといえるでしょう。
5066A-010のように、日本限定青文字盤という強い個性を持つモデルや、5065/1Aのような人気要素を持つといえるモデルは、やはり底力があるように感じます。