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現在相場考察

2022年春に対して約1.7倍、タンクディヴァンW6300856

2025年4月22日更新
のタンクW6300856について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年2ヶ月での変動は47万5200円の値上がりだった。

タンクディヴァン W6300856についての考察(2025年4月)

2002年に「ドライバーズウォッチ」というコンセプトで登場したタンクディヴァン

タンクといえばカルティエの角形シリーズですが、通常の角形が“縦に長い”のに対し、このディヴァンは“横に長い”といった見た目。

この“横方向に長い”というのが、運転中に見やすいという効果をもたらすようで「ドライバーズウォッチ」たる部分だといえます。

タンクディヴァンの登場と同じ時期に、ロードスターもデビューしていますが、どちらも「自動車」をモチーフとしており、当時のカルティエが“男性向け商品”を強化していたことが分かります。

しかしながら、男性用を強調してデビューしたタンクディヴァンロードスターですが、どちらも女性からの需要が高かった模様。タンクディヴァンのLMサイズは、男性用向けでありながら、ピンク色のレザーストラップに交換された中古個体を見かけることが珍しくありません。

そんなタンクディヴァンですが、デビューから5年程度でシリーズ廃止となった模様。

2010年代になると、「タンクディヴァン」に対する知名度は低く、そういったことからか中古相場は長らく変わらない傾向がありました。

しかしながら、2020年代になるとタンクディヴァン相場は動くようになります。

ステンレスのLMサイズであるW6300755は、長らく25万円前後という水準が続いていたのですが、2022年には30万円近い状態に変化。2024年2月には約35万円となっています。

さて、今回はそんなタンクディヴァンのK18モデルの状況をお伝えしたいと思います。

LMサイズの自動巻モデルであるW6300856は、人気モデルの多くが「目立った上昇」となっていた2022年2月時点で約65万円という水準でした。

それに対して現在水準はどうなっているかというと、なんと約113万円といった状態。

YGのタンクディヴァンは、2022年春に対して約1.7倍といった相場になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
タンクディヴァン
W6300856
中古 3年
2ヶ月
¥657,800 ¥1,133,000 475,200 172.24%

近頃、K18モデルの上昇が目立っていますが、このタンクディヴァンもまたそういった事例の1つだといえるでしょう。

また、カルティエは2022年以降、上昇するモデルが多いため、W6300856のような「K18のカルティエ」という組み合わせは、今において、いかにも上昇しそうだといえます。

ですから、今回のW6300856の変動は「2025年らしい動き」といった感覚になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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