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現在相場考察

黒文字盤のほうが下落幅が弱い、デイトナ126500LN

2025年5月18日更新
ロレックスのデイトナ126500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年12月の安値と2025年5月の安値を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は25万2000円の値下がりだった。

デイトナ 126500LN 黒文字盤についての考察(2025年5月)

先日、126500LNの白文字盤が値下がりしていることをお伝えしたしましたが、今回は黒文字盤について見ていきたいと思います。

2016年にデビューした116500LN以降、デイトナの人気文字盤色は「白」となっており、中古相場では白文字盤のほうが高い傾向。116500LN126500LNにおいては、明らかに「白」のほうが高値となっています。

ただ、下落時においては、黒文字盤のほうが下落幅が弱いというケースがあるため、今回はどうなっているか見ていきたいと思います。

まず、先日お伝えした白文字盤の値動きのおさらいですが、2024年の10月11月といった時期に上昇傾向となっていたのが、今年5月になって一気に下落したといえます。

2024年11月時点では約523万円となっていたのが、今月には約469万円といった状態。2024年秋⇒5月で約53万円もの値下がりとなっていました。

では、黒文字盤についてはどうかというと、前回記事で黒文字盤をお伝えしたのが2024年12月。その際は445万円といった水準でした。

それに対して、126500LN黒文字盤の現在水準は約419万円といった状態。

2024年12月⇒現在の値動きは、約25万円の下落となっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年12月
の安値
2025年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
126500LN
黒文字盤
中古 0年
5ヶ月
¥4,450,000 ¥4,198,000 -252,000 94.34%

ほぼ同じ期間で、白文字盤は約53万円の値下がりをしたわけですが、黒文字盤は25万円程度の下落となっているのが興味深いといえます。

ちなみに、白文字盤のほうが価格帯が高いため、残価率で比較すると、白文字盤は約89%、黒文字盤は約94%となります。

やはり比率でみても、明らかに黒文字盤のほうが“弱い値下がり”といえるわけですが、こういった現象は以前から116500LNでも見られるため、「なぜ黒文字盤は下落に強いのか?」という点が気になるといえます。

126500LN黒文字盤のデビュー時水準は、約448万円(2024年1月)ですが、同年12月水準は445万円。白文字盤の場合、デビュー時水準と2024年秋水準とでは大きな変化がありましたが、黒文字盤については3万円程度の差にとどまっていたといえます。

また、約419万円という黒文字盤の現在水準と、デビュー時の約448万円を比べると約29万円の下落となります。

デビュー時⇒現在で、110万円以上の値下がりとなっている白文字盤と比べると、黒文字盤の下落幅はすごく弱いといった感覚になるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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