インスタグラムを見ていると、「バーキンを持った女性のパンテール着用率が高い」と感じます。
エルメスのバーキンといえば、カバン界の「デイトナ」に相当する存在だといえますが、そういったものと組み合わせる対象として「パンテール」が選ばれる一方で、かつての中古パンテール相場は安価となっていました。
近年、パンテールは女性向けという印象があるかもしれませんが、メンズサイズも存在。2016年におけるメンズのSSパンテールは約12万円で購入可能だったのです。
そのため、筆者は「バーキンにふさわしい時計が10万円台で購入可能」として、2016年にこのLMサイズのパンテールW25032P5を紹介したわけです。
ただその後、W25032P5の相場は長らく変化せず。いつでも10万円台で購入可能といった状態が続いていました。
そんなパンテールのW25032P5でありますが、2023年になると大きな変化が到来。
その際、このW25032P5は約35万円となっていたのです。
長年10万円台だったW25032P5が35万円という水準になったというのは驚きでありました。
さて、ここからは現在のW25032P5の様子をお伝えしたいと思いますが、今の相場はどうなっているでしょう。
現在、W25032P5は約45万円がボトム価格となっていますが、そちらはBランクといった状態。この時点でも、2023年水準を大きく上回っているため、パンテールは「更に伸びている」といえます。
そして、ABランク以上となるとW25032P5は約55万円といった水準。
2023年に35万円になって驚いたと思ったら、2025年には50万円台に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年10月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
パンテール W25032P5 |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥358,000 | ¥555,170 | 197,170 | 155.08% |
2016年といった時期に10万円台で購入可能だったLMサイズのカルティエは基本的にクォーツだったといえますが、このパンテールもまたクォーツ搭載であります。
同じ時期において、サントスガルベのクォーツも同じような価格帯となっていましたが、そちらも2024年に50万円台に達しています。
2021年以降、カルティエの中古相場が目立って上昇するようになりましたが、中でも“最も伸びている”といえるのがサントスガルベだといえます。
このパンテールは、サントスガルベと同等の伸びとなっているため、「最も値動きしているカルティエの1つ」だといえるでしょう。