2023年に登場した現行デイトナですが、今年1月時点での動きは「K18は上昇」「SSは黒が横ばい、白が下落」となっていました。
これまでの感覚では、登場から2年経たないぐらいの時期において“K18モデルが上昇する”といったことは、ありえなかったといえます。
まして、一番人気といったイメージのSSモデルが下落する中、K18だけが上昇となっていたわけですから、「トレンドが変化した」といった印象になるでしょう。
近頃といえば、K18素材の中でWG人気が低いといった傾向があり、現行サブマリーナーやGMTマスター2のWGモデルは相対的に安価な相場となっています。
それに対して、デイトナのWGモデルである126509は、初値といえる2023年12月水準よりも今年1月時点の相場が32万円高となっていたわけですから、いかに現行デイトナのK18人気が高いかという事がわかります。
WGの126509(ブライトブラック&スチール)は、非セラミックベゼルかつインダイヤルが銀色といった配色。これまでのWGデイトナやSSの黒文字盤と明らかに異なる印象で人気なのだと思います。
しかし今、そんな126509は下落傾向となっている様子。
現在水準は703万円と、“初値よりも安価”であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年1月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
デイトナ 126509 ブライトブラック&スチール |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥7,580,000 | ¥7,030,000 | -550,000 | 92.74% |
126509といった現行デイトナが市場に姿を見せるようになったのは2023年11月頃からですが、126509については12月に初値を確認することができたといえます。
そして、初値から現在までの動きは以下の通り。
126509は、この5ヶ月間で55万円の下落となってしまったわけですが、その結果、初値をも下回るといった状態になっているわけです。
せっかく「初値に対して値上がり」といった動きを見せていた126509。それが現在では初値よりも安価といった状態になっているわけですが、なぜこういった動きになったのかが気になります。
ちなみに、同じ現行のK18モデルで、最も評価が高いといえるRGの126505については、値下がりが見られません。
むしろ126505は、今年1月時点の相場よりも現在のほうが高値となっている状態です。
依然として値上がり傾向といえるRGと、WGの何が違うのか、というと一番の違いは流通量だといえます。
現在、126509はざっと10本以上あるのに対し、126505は1個体のみであります。