かつてオイスタークォーツは、「最も安価なロレックス」という価格帯に長らく位置していたといえます。
特に2017年頃までそういった評価だったといえ、当時5桁の機械式デイトジャストが30万円台だった一方、オイスタークォーツのデイトジャストは20万円未満で購入可能といった状態でした。
それが2019年からオイスタークォーツの評価に異変が生じ、その頃から“機械式と同水準”となった経緯があります。
また2024年になると、デイデイトでは「同じ世代の機械式よりもオイスタークォーツのほうが高値」という現象が起こり、「オイスタークォーツは安価」という印象が覆されたといえます。
そして今年、ランドドゥエラーが発表。
ランドドゥエラーの見た目は、「オイスタークォーツの再来」といえるため、オイスタークォーツへの注目度がさらに高まったといえます。
実際ランドドゥエラー登場後に、デイトジャストでは17014が反応。
17014銀文字盤は、今年4月時点で約83万円といった水準になっていました。
そして、それから2ヶ月後の今にかけても17014の値上がりが続いている様子。
現在相場は約91万円と、90万円台という価格帯に達している状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年4月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトジャスト オイスタークォーツ 17014 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥833,800 | ¥918,750 | 84,950 | 110.19% |
なお、現在の同世代機械式はどういった相場かというと、16014が約69万円、16234が約75万円であります。
それに対して、この17014は約91万円となっているため、5桁世代の機械式と比べても10万円以上高値といった状態。
かつてであれば、「クォーツは不人気」というのが“当たり前”といった感覚がありましたが、2025年の今ではそれが覆されているといえます。
こういったことからしても、トレンドは変化するということが分かるわけですが、オイスタークォーツのように、「かつて最も安価」というポジションだったモデルが逆転する、というのはドラマがある値動きだと思います。