5桁世代のエントリーモデルに位置したのは「エアキング」でありますが、その時期「オイスターパーペチュアル」の扱いはどうなっていたかというと、“コンビ以上のエントリーモデル”といった位置づけでした。
つまり、エントリーのSSはエアキング、コンビ以上はオイスターパーペチュアルとなっていたわけで、SSのオイスターパーペチュアルは存在しなかった(メンズサイズにおいて)のです。
そして、当時のオイスターパーペチュアルにはK18モデルも設定。
それが14208と14238であります。
14208はスムースベゼル、14238はフルーテッドベゼルという違いがあり、フルーテッドの14238のほうがより高級という扱いだったといえます。
エントリーというポジションなのにK18、というのはある種の矛盾とも感じますが、今の感覚としてはこれが面白く、希少性も相まって「気になる」といえます。
エントリー相当にK18モデルを設定していたのは、オイスターパーペチュアル以外ではブルガリのアルミニウムやソロテンポ、オメガのシーマスター120mなどが思い当たりますが、いずれも現在、評価されているといえます。
では、オイスターパーペチュアル14238はどういった状態かというと以下の通りであります。
本記事で参考とした中古腕時計
|
|
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年3月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
オイスターパーペチュアル 14238 |
中古 | 2年 3ヶ月 |
¥1,427,850 | ¥2,098,000 | 670,150 | 146.93% |
2023年3月時点で14238は約142万円という水準でしたが、現在では約209万円へと上昇。
2023年⇒現在で14238は約67万円の上昇となっているわけですが、この期間でこのような動きとなるロレックスはあまり多くないため、14238はかなり伸びたといえます。
ただ、現在における“ブレスレットのK18モデル相場”はどうなっているかというと、ざっと周りを見ると230万円ぐらいだといえます。
例えばですが、ブルガリCH35G(ブレスレット、自動巻、白文字盤)は約234万円。シーマスター120mの2101.11は約258万円であります。
SSモデルの場合、ブルガリCH35Sは約15万円、シーマスター120m機械式の各文字盤も15万円程度。それが、K18となると230万円以上となっているわけです。
それに対して、14238と同世代のSSモデルはどうかというと、エアキングの14000が55万円程度といったところ。
SSの場合、ブルガリCH35Sとシーマスター120mが15万円で購入可能な一方、ロレックスは55万円といった価格になるわけですが、K18の場合はロレックスのほうが安価なのです。
そういった意味で14238は、2023年水準に対して値上がり状態であるものの、お得感があるともいえます。