腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

2023年3月水準に対して約67万円の上昇、オイスターパーペチュアル14238

2025年6月30日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアル14238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年3月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この2年3ヶ月での変動は67万150円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアル 14238についての考察(2025年6月)

5桁世代のエントリーモデルに位置したのは「エアキング」でありますが、その時期「オイスターパーペチュアル」の扱いはどうなっていたかというと、“コンビ以上のエントリーモデル”といった位置づけでした。

つまり、エントリーのSSはエアキング、コンビ以上はオイスターパーペチュアルとなっていたわけで、SSのオイスターパーペチュアルは存在しなかった(メンズサイズにおいて)のです。

そして、当時のオイスターパーペチュアルにはK18モデルも設定。

それが14208と14238であります。

14208はスムースベゼル、14238はフルーテッドベゼルという違いがあり、フルーテッドの14238のほうがより高級という扱いだったといえます。

エントリーというポジションなのにK18、というのはある種の矛盾とも感じますが、今の感覚としてはこれが面白く、希少性も相まって「気になる」といえます。

エントリー相当にK18モデルを設定していたのは、オイスターパーペチュアル以外ではブルガリのアルミニウムやソロテンポ、オメガのシーマスター120mなどが思い当たりますが、いずれも現在、評価されているといえます。

では、オイスターパーペチュアル14238はどういった状態かというと以下の通りであります。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年3月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアル
14238
中古 2年
3ヶ月
¥1,427,850 ¥2,098,000 670,150 146.93%

2023年3月時点で14238は約142万円という水準でしたが、現在では約209万円へと上昇。

2023年⇒現在で14238は約67万円の上昇となっているわけですが、この期間でこのような動きとなるロレックスはあまり多くないため、14238はかなり伸びたといえます。

ただ、現在における“ブレスレットのK18モデル相場”はどうなっているかというと、ざっと周りを見ると230万円ぐらいだといえます。

例えばですが、ブルガリCH35G(ブレスレット、自動巻、白文字盤)は約234万円。シーマスター120mの2101.11は約258万円であります。

SSモデルの場合、ブルガリCH35Sは約15万円、シーマスター120m機械式の各文字盤も15万円程度。それが、K18となると230万円以上となっているわけです。

それに対して、14238と同世代のSSモデルはどうかというと、エアキングの14000が55万円程度といったところ。

SSの場合、ブルガリCH35Sとシーマスター120mが15万円で購入可能な一方、ロレックスは55万円といった価格になるわけですが、K18の場合はロレックスのほうが安価なのです。

そういった意味で14238は、2023年水準に対して値上がり状態であるものの、お得感があるともいえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。