サファイア&ダイヤ文字盤といえば、よく見かけるのはコンビの「16613SG」。
コンビも金無垢も、サファイア&ダイヤ文字盤仕様には金文字盤とグレー文字盤が存在。
ただ、どのモデルもベゼルは青が標準であり、黒ベゼルのSGは見かけません。
6桁となった現行モデルには116618GLNが存在し、黒ベゼルのダイヤ文字盤仕様があるのです。
おそらく黒ベゼル仕様が無い理由は、サファイアとの配色だと思われます。ただGMTマスターの場合、サファイア部分がルビーになったRG仕様が黒ベゼルにも茶ベゼルにも設定されているため、少し気になるポイントではあります。
とはいえ、現行のセラミックベゼルとは異なり、ベゼルディスクを用いている5桁時代のモデルの色を変更するハードルは高くないでしょう。
なおこの16618SG、2010年頃には120万円台という額で普通に売られており、今のコンビモデルの相場と近い額で売られていたというのが驚きです。
当時はデイトナの金無垢モデルである16528が130万円台という相場。現在、16528は200万円を切る額でも売られているため、この16618SGのほうが高いということになります。
ただし16618SGの場合、通常の金無垢モデルと比べると圧倒的に数が少なく、相場を把握するのが難しい時計でもあります。
場合によっては通常文字盤の16618と同額で売られているなんてこともあり、注意が必要なモデルです。
しかし、この美しいサファイア文字盤と青ベゼル、そして金無垢の色合いがなんとも美しく、現在の230万円台という価格にも納得します。
これこそ、今は手に入らないヴィンテージな雰囲気の希少モデルとして、4桁リファレンスのように扱われていっても良いのではないでしょうか。
5桁リファレンスですが、4桁の“アンティーク”のような艶やかな雰囲気がとてもツボな1本です。
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