ロイヤルオークにおいて、ロレックス5桁に相当する世代が14790、6桁に相当するのが15300だといえますが、15300以降のK18はRGを積極採用した反面、YGが減ったという印象があります。
かつて、K18素材の腕時計は人気がなく、ましてK18の中でWG人気が高かったわけで、2000年代といった時期において「YGのラインナップが減った」というのは何ら不思議ではなかったといえます。
しかしながら、2020年代の今となるとK18人気が上昇した上に、YGの人気度が以前では考えられないぐらい高くなっています。
そうなった今において、「YGのラインナップが少ない」となっているロイヤルオークでは、YG相場が高値といった状態になっても不思議ではありません。
また、ロレックスや90年代までのオメガ、ノーチラス等でよく見られた「金文字盤のYGモデル」というカラーリングがロイヤルオークには少ないのです。
ですから、ロイヤルオークの場合、意外とオーソドックスな組み合わせ、とうのが実は希少だといえます。
そういった要素に当てはまるロイヤルオークの1つが、今回取り上げる15050BA.O.0789BA.01なのですが、なんとこれは日本限定の記念モデル。
他ブランドであれば「オーソドックス」ともいえる配色が実は限定モデルというのが、ロイヤルオークのYGモデルらしいところだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年10月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15050BA.O.0789BA.01 |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥5,280,000 | ¥6,580,000 | 1,300,000 | 124.62% |
こういった希少性からなのか、15050BA.O.0789BA.01は2023年10月から現在にかけて130万円もの値上がりといった状態であります。
2023年⇒現在という期間では、多くのロイヤルオークが“あまり変化せず”となっている一方で、15050BA.O.0789BA.01は130万円といった規模の値動きをしているわけですから、やはり「金文字盤のYGロイヤルオーク」は強いといえるでしょう。
「金文字盤のYG」という組み合わせがありそうであまりないロイヤルオークですから、そういった配色が逆に欲しくなるというのは筆者もよく分かります。
実際、この配色は「YGモデルらしさ」をよく味わえると思うため、筆者としても36mmのデイデイトや90年代のK18オメガなどとともにこのロイヤルオークをコレクションできたら楽しいだろうと思います。