PAM00091というモデル、2001年のデビュー当時は“最新モデル”ということと、パネライ自体がブレスレットモデルを中心に徐々に流行り始めた頃だったため、定価の70万円に近い額で販売されていたこともあります。
しかし、デビュー1年後の2002年の終わりごろには新品が約55万円という水準まで値下がり状態に。
ちなみに当時のPAM00050の新品も全く同じ値段で販売されていました。
つまりこの時計、
にも関わらずデビュー直後より数の多い40mmブレスレットモデルと同じ相場だったのです。
おそらく安値傾向だった理由はこのPAM00091が青文字盤だったからでしょう。
当時のパネライはサテン仕上げやチタン製のモデルには青文字盤を採用する傾向があったため、このPAM00091もその例に則った扱いなのです。
また、当時の手巻き44mmのチタンモデルには、ステンレスには無い無い焦げ茶文字盤を設定されていましたが、それもまた不人気要素となっていました。
しかし、最近ではその「変わり種要素」がむしろ良いとされ、青文字盤モデルも焦げ茶文字盤も高値傾向です。
ですから、PAM00091がPAM00050より5万円から10万円ほど高いというのはとても自然な現象のように思えます。
2010年は腕時計相場が全体的に安かったという事情があるにもかかわらず、40mmブレスレットモデルだけは高水準を維持していました。その頃このPAM00091のレアさに気づいていたならば、こっちを買ったほうが値上がり額はだいぶ上。
実際2010年頃、40mmブレスレットモデルの中でも特に青文字盤+サテンのPAM00069が高かったので、PAM00069と同じ方向性かつレアなこのPAM00091を買ったほうが遥かにお得感があったのです。
ちなみに、この44mmチタンブレスレットモデル、2002年をもって生産終了となった後、2005年に黒文字盤として復活。それもまた2年後の2007年にモデルチェンジされブラウンのPAM00279となりました。
PAM00279の文字盤は“ブラウン”といってもかなりこのPAM00091と似ているため、混同しないように注意が必要です。
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