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現在相場考察

130万円台に達している、デイトジャスト2 116300銀文字盤

2025年7月8日更新
ロレックスの116300について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年12月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は7万8000円の値上がりだった。

デイトジャスト2 116300 銀文字盤についての考察(2025年7月)

従来、ロレックスの非スポーツ系メンズサイズは36mmとなっていましたが、2008年から“大きなサイズ”が登場。

それらは、「II」という区別がなされ、デイデイト2やデイトジャスト2といった名称になっていました。

今では、デイトジャスト41や36となっているため、「II」があったというのは新鮮。ただ、文字盤上に「II」の表記はなく、単に「DATEJUST」と書いてあるのみとなっています。

もしも、文字盤上に「DATEJUST II」などと書かれていたならば、レア度が高く、相場が高くなったとしても不思議ではなかったことでしょう。

とはいえ、デイトジャスト2の116300は、文字盤上に「II」表記が無くとも、これまで順調に「値上がり」といった動きとなっている経緯があります。

そこまで派手な値動きをするわけではないものの、着実に上昇した結果、最初に記事で取り上げた時点からすると「かなり高くなった」といえる部分があります。

なお、記事では116300の銀文字盤を追っていますが、2017年2月時点では約53万円といった状態。それが、前回取り上げた2024年12月時点で125万円に達していました。

そんな116300銀文字盤ですが、2024年12月から現在にかけても上昇が見られる様子。

現在水準は約132万円と、ついに130万円台という価格ステージに達してるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年12月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト2
116300
銀文字盤
中古 0年
7ヶ月
¥1,250,000 ¥1,328,000 78,000 106.24%

2017年2月時点で116300銀文字盤は約53万円だったわけですが、当時、ほぼ同じ価格帯にミルガウスの116400が位置していました。

まさにその頃、筆者は116400黒文字盤を購入したわけですが、その際約54万円で買っています。

では、ミルガウス116400の現在水準はどうなっているかというと、黒文字盤が約115万円といった状態。

2017年時点では、かろうじて116400黒文字盤のほうが高値だったわけですが、現在では116300銀文字盤のほうが17万円も高い相場となっているのです。

2017年時点では「デイトジャスト」がここまで伸びるとは思えませんでしたが、2017年から2025年現在までにかけて、デイトジャスト2はミルガウスよりも凄い伸びをしたわけです。

この間、ミルガウスは「シリーズ廃止になる」という出来事があったわけですが、それにもかかわらずデイトジャスト2に負けてしまっている、というのが相場の面白いところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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