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阿部泰治のパテック論 ~第273回~ 2025年のディスコン(廃盤)モデル!『ノーチラス プチコンプリケーション』「Ref.5712/1A-001」をご紹介!!

2025年7月19日更新

今回は、惜しまれつつも2025年2月1日に生産終了がアナウンスされた、『ノーチラス』の中でも1、2を争う人気モデルが未使用状態で入荷して来ましたので、そちらをご紹介したいと思います!ぜひ最後までお楽しみください!

「Ref.5712/1A-001」
『ノーチラス プチコンプリケーション』SS

『ノーチラス』初となる待望の複雑機構を搭載した「Ref.3712/1A-001」の後継機として、『ノーチラス』生誕30周年記念にあたる2006年に発表された「Ref.5712/1A-001」。

既に生産が終了している、SS(ステンレススチール)ケースの三針モデル「Ref.5711/1A-010」と共に、『ノーチラス』人気を牽引していたモデルでしたが、惜しまれつつも2025年2月1日に生産終了がアナウンスされてしまいました。

2024年に革ベルト仕様の「Ref.5712G-001」、「Ref.5712R-001」が生産終了となった事もあり、そろそろではないかと予想していましたが、いざ本当にでディスコン(廃盤)となると、一時代が終わったような気がして寂しかったのは私だけでしょうか。

ちなみに、最終形態はバックルの仕様が変更されていますが、私自身もまだお目に掛かれてはおらず、生産数も非常に少ないとされていますので、今後価格も更に高騰していくことに違いありませんね。

2005年に発表された、先代モデル「Ref.3712/1A-001」と同様に、グラデーション掛かったブラック・ブルーの文字盤、4時ー5時位置のスモールセコンド、7時ー8時位置のムーンフェイズ・日付指針表示、10時-11時位置のパワーリザーブ表示と、全てに無駄がない絶妙なデザインに仕上げられていますね。

こちらのモデルのように、ノンポリッシュ、ましてや未使用品の個体は、ケース、ベゼルのエッジが立っており、モデルの良さが際立っているのではないでしょうか。大袈裟な言い方ではありますが、オーラを感じるのは私だけでしょうか。(笑)

製造期間は約20年ございますが、こちらは、比較的高年にあたる2022年に販売されており、ブレスレットの調整も全くされていない未使用という、非常に希少な個体になります。また、バックルの一部に保護シールが残っているのは、高評価ですね。人気且つ生産終了がアナウンスされたモデルであるため、年式が新しくこのような状態のモノを見つけるのは、今後さらに困難になると思います。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから覗くムーブメントには、極薄自動巻ムーブメント「Cal.240」をベースとした「Cal.240 PS +IRM +C +LU」を搭載しています。何と言っても、この複雑機構を搭載しておきながらも、ケース径40mm、ケース厚僅か8.52mmに抑え、装着時のストレスをかなり軽減している点は、さすが【パテックフィリップ】と言ったところですね。

保証書日付は2022年4月。箱、調整ピン、レザー調のパスケース、冊子類も一切触れられた形跡が感じられないほどの素晴らしい状態となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もともと人気のモデルではありますが、既に生産が終了してしまった事も相まって、国内で販売されている個体も日に日に少なくなっている印象です。今回ご紹介した時計を日常でご使用されるのも良いですが、コレクションピースとして、このような状態で保管しておくのも、長期的なスパンで見ると夢が合って面白いと思います。気になった方はお早目のお問い合わせをお待ちしております!

引き続き、今まで以上に魅力的でオススメ出来るモデルを一本でも多くご紹介して参りますので、次回もお楽しみにお待ちください!

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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