2012年に登場した15400系統ですが、ステンレス銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02は、2018年から“最も値動きするロイヤルオーク”として、ロイヤルオーク全体を牽引するかのような動きとなっていました。
ただ、2023年頃から15400ST銀文字盤の値動きは鈍化し、去年の10月時点では「約1年にわたって値動きしていない」という状態でした。
ちなみに、去年の10月時点で15400ST銀文字盤は約477万円という水準でしたが、現在は458万円となっています。
ちなみに、同じ15400STでも青文字盤については現在627万円といった状態であります。
ですから、SSモデルの場合、最も安価な15400は458万円、逆に高値な青文字盤については627万円といった相場になっているわけです。
さて、15400系統にはステンレスの他にコンビモデルといった素材がありますが、コンビ相場はどういった水準になっているか、今回掘り下げてみたいと思います。
「コンビ」といえば、デイトナやノーチラスといったモデルにおいて、「ステンレスよりも安価」となっていることが珍しくありません。
本来のポジショニング(定価)では、SSより上位に位置するコンビでありますが、中古相場となると逆転現象が起きている、というのはよくあることだといえます。
そうなると、15400のコンビモデルが“SSよりも安価”となっていても不思議ではないといえるでしょう。
では実際のところはどうかというと、銀文字盤コンビモデルである15400SR.OO.1220SR.01の現在水準は658万円(ABランク以上のボトム価格)といったところ。
ステンレスの銀文字盤よりも高値、というのはなんとなく予測できたかもしれませんが、なんとSSの青文字盤よりも高値となっているのであります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400SR.OO.1220SR.01 |
中古 | 3年 5ヶ月 |
¥9,494,540 | ¥6,580,000 | -2,914,540 | 69.30% |
これまでの15400SR.OO.1220SR.01のピーク水準は、2022年2月頃の940万円台といった水準。
なお、その時期、ステンレスの青文字盤、15400ST.OO.1220ST.03は1400万円台という価格帯に位置していました。
つまり、2022年2月3月といった、ピーク時においてはコンビよりもSS青文字盤のほうが400万円以上高値となっていたわけです。
それが今となっては、コンビとSS青文字盤の相場差は31万円。しかもコンビの方が高値であります。
15400といったロイヤルオークは、2022年春のピーク時から今において、目立った下落となっているわけですが、青文字盤よりもコンビの下落幅が弱かった結果、現在ではコンビモデルのほうが高値となっているわけです。