ロレックスでいう5桁に相当する世代のレベルソデュオは、何年かに一度値動きするといった傾向があります。
この世代のレベルソデュオの特徴は、“通常モデル”といえるレベルソの最高峰に位置していたという点。デュオの必要がなくても、表側のギョーシェ文字盤の人気度が高いためか、これを選ぶという人も多かったかもしれません。
筆者も、以前からこの世代のレベルソデュオが好きで、ずっと相場を見ているのですが、2010年以降におけるPGモデルの相場は、ざっくり60万円台後半⇒80万円前後⇒100万円超え⇒140万円台⇒160万円台といった動きをしていったといえます。
PGモデルといっても、いくつかの種類があり、最もオーソドックスといえる270.2.54と限定の270.0.54があります。
記事では、基本的に270.2.54を追っているのですが、売り切れとなっているケースも多いため、そういった場合は270.0.54をPGの相場として扱ってきました。
270.0.54は限定モデルといっても、270.2.54と大きく相場が変わるということがないため、270.0.54の相場が高くなれば、270.2.54含めた他のPGのレベルソデュオが高くなっている可能性が高いといえるのです。
さて、前回この270.0.54を取り上げたのは2023年9月でしたが、その際は約148万円といった水準でした。
ちなみに、2024年9月に270.2.54は160万円台となっていたため、2023年以降もPGのレベルソデュオはじわじわと高くなっているといえます。
では、そんな270.0.54の現在水準はどうなっているかというと、その答えは198万円。
ついに、PGレベルソデュオは190万円台といった水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年9月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ジャガールクルト
レベルソデュオ 270.0.54 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥1,485,000 | ¥1,980,000 | 495,000 | 133.33% |
2023年9月から2025年7月現在までにかけて、270.0.54が上昇した額は約49万円。
残価率は約133%と、約1.3倍といった動きをしたことになります。
ちなみに、2021年4月⇒2023年9月(2年5ヶ月)で270.0.54は約40万円の上昇となっていたのですが、その時点で「これまで史上最も派手な動き」といえた経緯があります。
それに対して、現在は1年10ヶ月で約49万円の上昇となっているわけですから、「派手な動きがさらに加速している」といえる状態だと思います。