90年代ブランパンの多くは、数年前まで「品質が良いのに安価」という相場が続いていましたが、2022年頃からは、上昇するモデルが増えていった経緯があります。
例えば、トリロジーGMTの2250-1130-71は、2020年7月時点で約63万円だったのが、2023年8月には約95万円という水準に到達。
ちなみに、このGMTは、2018年4月時点で約44万円だったため、2020年7月時点でも「結構な伸び」といった感覚でした。
さて、そんなトリロジーGMTでも、今回取り上げる2250-6530-66については、上とは少し異なる様子があります。
というのも、現時点で2250-6530-66は66万円で購入可能といった状態だからです。
では、2250-6530-66は、2023年に90万円台に達していたモデルと何が違うのかというと、「コンセプト2000」というシリーズであります。
このGMTは、1997年に登場したトリロジーシリーズの1つ。トリロジーには他に、3針のフィフティファゾムスと、クロノグラフのエアコマンドが展開されており、GMTとともに、3兄弟といったラインナップとなっていました。
それぞれ、SSとK18が展開されていたのですが、そのSSにも通常バージョンと、ラバー素材とのコンビである「コンセプト2000」があったのです。
コンセプト2000は、現行当時から注目度が高かったといえますが、中古市場での数は少なく、通常のSSモデルよりも高値といったケースが多いといえます。
しかしながら、そのようなコンセプト2000でも、このGMTは、現在通常のSSよりも安価で購入可能となっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ブランパン
トリロジー GMT コンセプト2000 2250-6530-66 |
中古 | 7年 8ヶ月 |
¥432,000 | ¥660,000 | 228,000 | 152.78% |
コンセプト2000のGMTモデルである2250-6530-66は、2017年時点で約43万円となっていましたが、現在では66万円といった状態。
2017年水準に対して約22万円の上昇となっているのですが、このような変動は、同じGMTのSSモデルの場合、「2018年⇒2020年」にあたるといえます。
そういった意味で、66万円で購入可能という2250-6530-66には、かなりなお得感があるといえるわけで、筆者としては今、ラグスポをお得に購入したいと思うならかなり狙い目な1本だと思います。